競走馬のお尻を追いかけて30年 最強の“スピードスケート尻”とは

◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」  競馬に携わって30年。馬のお尻ばかり追いかけてきた。競馬用語は独特で、いわゆるお尻から後肢の部分を“トモ”という。立派であればあるほど、踏ん張りが利き、前進する力が生まれ、スピードが出る。理想を言えば、お尻から後肢にかけてみっしりと筋肉がつくこと。求められるのは、スピードスケートの金メダリスト・高木美帆選手や小平奈緒選手のような強靱(きょうじん)な筋肉だ。  中央競馬担当だった時は“お尻探偵”と銘打って、G1競走時に何度か記事を任された。当時、最高の“スピードスケート尻”と目をつけていた馬がタイトルホルダーだった。クラシック3冠と呼ばれる、3歳のサラブレッドの目標となる大レースがある。タイトルホルダーはその1、2戦目である皐月賞で2着、ダービーで6着と涙をのんだが、最終戦の菊花賞を優勝。この時は自分の見立てが正しかったことに会心の思いがあった。  南関東競馬担当となった今、注目しているのが船橋競馬所属の3歳牝馬プラウドフレールの尻だ。重賞3連勝中で、前走は南関東牝馬クラシックの1戦目、桜花賞を優勝した。  2歳のデビュー時と比べて理想の“スピードスケート尻”に近づいており、同馬を管理する川島正一調教師は「トモ全体が大きくなって張りが出てきた。筋肉がつくことでバネの利いた走りができるようになり、推進力が増している」と、尻力アップを認めている。  2戦目の東京プリンセス賞(30日、大井)に向けて鋭意調整中のプラウドフレール。レース当日にどこまで立派なお尻になっているのか注目だ。(地方競馬担当・志賀 浩子)  ◆志賀 浩子(しが・ひろこ) フリーの記者を経て21年入社。23年の南関東3冠馬ミックファイアに大感激し、地方競馬一筋を誓う。

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