なぜ大谷翔平は打てなくなった?復帰後12の1…気がかりな「32.3」への変化

復帰後はボール球スイング率が22.7%→32.3%へ悪化 【MLB】カブス 7ー6 ドジャース(日本時間24日・シカゴ)  ドジャース・大谷翔平投手は23日(日本時間24日)までに23試合に出場し、打率.261、6本塁打、OPS.848を記録。しかし「父親リスト」入りする前まではOPS.930の好成績だっただけに、その前後で数字が急落したことになる。果たして“不振”の要因は何だろうか。データから探っていきたい。 「復帰してから、以前のように(うまく球が)見えていないと思う」  デーブ・ロバーツ監督は22日(同23日)の試合後、復帰2戦目となった大谷の状態について言及した。さらに、翌日のカブス戦でパパ初安打を放った後にも、「スイングが少しアグレッシブになりすぎていた。いつもと比べて大振りになっている」と厳しく指摘。長女誕生から復帰3試合で12打数1安打にとどまる主砲に、厳しい目を向けていた。  大谷と言えば、豪快なスイングから繰り出す圧倒的なパワーが魅力だ。打球速度や飛距離は球界随一で、昨季は54本塁打で2年連続のタイトルを手にした。もっとも、その代償として空振りも多く、MLB公式のデータサイト「ベースボールサバント」の「パーセンタイル・ランキング」では、昨季の空振り/スイングを示すWhiff%は球界下位19%だった。  その傾向は今季も同様で、「父親リスト」入り前の段階でもWhiff%は29.9%だった。しかし、サンプルは少ないとはいえ、復帰後は50.0%と一気に上昇。それに伴い、三振率も23.9%→35.0%と急激に悪化している。  そして気になるのが、「ストライクゾーン外」への対応だ。離脱前の段階では、ボール球スイング率は22.7%でメジャー平均(28.1%)より良かったものの、この3試合はロバーツ監督がスイングの大振り化を指摘したように、32.3%へと悪化。大谷自身は長い手足を使ってボール球でもバットを当てることができる選手だが、ボール球コンタクト率も51.3%→40.0%と低下している。  理想のスイングができていない影響か、大谷の持ち味である打球速度も激減。96.5マイル(約155.3キロ)と球界トップクラスだったスピードが、復帰後は79.3マイル(約127.6キロ)と力強い打球自体も打てていない。結果的に、打球速度などから算出される期待打率「xBA」も.071と、悪い意味で結果と内容が一致する格好になっている。  自身初となる子どもの誕生を見守り、すぐさまチームに合流したことも当然影響していると考えられる。しかも、この3試合はテキサス、シカゴと長距離遠征も強いられた。幸い、24日(同25日)は休養日となり、26日(同27日)からは本拠地でのカードとなる。心身を癒して、再び力強いバット復活へ——スーパースターの姿に誰もが期待を寄せている。(Full-Count編集部)

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