元記者の女性が、取材中に国会議員の公設秘書から性暴力を受けたとして国を訴えた裁判で、東京地裁は、国に440万円の賠償を命じました。 元記者の女性は2020年、上田清司参議院議員の公設秘書の男性から情報提供を理由に呼び出され、酒を飲まされたうえで性暴力を受けたとして、国に損害賠償を求めています。 東京地裁は24日の判決で、「客観的には、取材対応として行われた会食のあとに性的暴行は行われ、公設秘書としての職務中の行為と認められる」として、国に対し440万円の賠償を命じました。 一方で、上田議員に監督責任があったとする訴えについては退けました。 判決を受け、元記者の女性は「主張が認められてほっとした」「性暴力をなくすため、多くの人に『自分ごと』として理解してもらいたい」とコメントしました。 公設秘書の男性は、準強制性交などの疑いで書類送検されましたが、その後自殺し、不起訴となっています。
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