今年のゴールデンウィークは飛び石連休です。九州産交ツーリズムによりますと今年のトレンドはやはり「安・近・短(あん・きん・たん)」! 【写真を見る】今年のGWは近場に注目 阿蘇と天草でお腹いっぱい! 熊本 飛び石連休をベースに、物価高や円高も影響して、日帰りバスツアーの売れ行きは去年の1.5倍だということです。 この連休は熊本県内のスポットも賑わいそうです。 記者「阿蘇五岳がくっきりと見える天気に恵まれました。国道沿いにある道の駅阿蘇です。平日にも関わらず駐車場はほぼ満車です」 昼時の道の駅阿蘇で人気を集めていたのが阿蘇特産のあか牛を使った弁当やカツサンドです。 地元の飲食店や宿泊施設などが作った約10種類が並びます。 福岡から「甘辛くておいしかった柔らかくて。品揃えがいいなと思いました」 スイスから「柔らかくておいしかった。おいしかったです。みんな美味しそう」 あか牛の丼は安い物で1000円程度。熊本県外や海外からの客が目立つ一方、道の駅阿蘇によりますと全体の半分ほどが熊本県内からの客だということです。近場へのお出かけが注目される今年は、さらに県内からの客も増えそうです。 道の駅阿蘇 荒木和行さん「GWになると駐車場に車が入らないほど並ぶんじゃないか」 そんな道の駅阿蘇に弁当を出している一つが、阿蘇市内にあるこの宿泊施設です。厨房を覗かせてもらうと、ハンバーグや焼肉の他、あか牛のひき肉を使ったラザニアも人気です。 普段は夫婦2人で20個ほどの弁当を道の駅に出していますが、ゴールデンウィーク期間中はいつもの4倍、80個の弁当を作ることになるそうです。 宿泊施設 風の音 中村由美さん「阿蘇が活気づくのが嬉しくてそこに貢献できるのが嬉しい」 阿蘇と並び熊本を代表する天草は―― 記者「阿蘇と並ぶ人気を誇るエリアといえば天草!こちらでは爽やかな甘みの 柑橘類がシーズンを迎えています」 平日でも1000人以上が訪れるというJA直売所。売り場の棚を埋め尽くすのは、「あまくさ晩柑(ばんかん)」! 春先から初夏にかけて出荷のピークを迎える「あまくさ晩柑」は、まろやかな酸味が特長です。 梅雨に入ると水分を多く含んで味がやや薄くなることから、今が買いドキ!きょう24日も次々と売れていき、中にはカートから溢れるほどに積み上げる人も! ――何袋ありますか、これ!? 客「1、2、3・・・20袋ちかく!」 こうした旬の食材が人を惹きつけ、ゴールデンウイークになると例年、客の数が1~2割増しに。 天草地域では夏になると野菜の生産が落ち着くことから、その直前の「今」こそ品数が豊富なのだとか! きょう24日はシーズン終盤のイチゴや春キャベツ、出始めたばかりの新じゃがが人気でした。 一方、価格はというと、今年は上昇傾向。去年の夏の暑さと日照りが影響して収量が減った上、肥料や人件費は軒並み高騰・・・野菜・果物ともに値上げは避けられませんでした。 それでも、人気の晩柑も値上げは1割程度に抑えるなど生産者がなんとか頑張って価格を抑えているといいます。 客「値段が安い。1袋700円。名古屋の友だちに送ります。喜んでもらえるかなと思って」 店のスタッフに聞くと、この時期に珍しくない光景だそうです。 直売所スタッフ「観光客の方などは野菜や食品をいろいろ買って自宅に送られる」 地元の魅力を再発見、そして、遠くの人にもお裾分け。直売所は連休も賑わいそうです。