東京証券取引所の元男性社員が、職務で知った未公開情報を父親に伝えた罪に問われている事件の初公判で、元社員は起訴内容を認めました。 東京証券取引所の元社員・細道慶斗被告は、職務で知った未公開の情報を父親の正人被告に伝え、正人被告はその情報をもとにインサイダー取引をした罪に問われています。24日の初公判で、2人はいずれも起訴内容を認めました。 被告人質問で父親の正人被告は、「将来の不安があり、お金を稼ぎたいと思った」「情報公開前には株を買わないと息子にウソをついて、情報を聞き出した」と述べました。 一方、息子の慶斗被告は情報を伝えた動機について、「当初はインサイダー取引だからだめだと伝えたが、父親との関係を改善したい気持ちがあった」と話しました。 検察側は、「証券市場全体の信用を毀損する悪質重大な犯行」と指摘し、それぞれに懲役1年6か月、罰金100万円を求刑し、弁護側は、執行猶予付きの判決を求めました。
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