最大125万円安い! トヨタ「プリウス」買うならハイブリッドより“PHEV”が断然オトク!? 高性能&高額なのにナゼ? 逆転現象が起きた意外な理由とは

補助金増額で「プリウスPHEV」がオトクに買える!?  トヨタ「プリウス」には、ハイブリッド(HEV)とあわせて、充電可能なプラグインハイブリッド(PHEV)も用意されています。    PHEVが搭載する駆動用電池は総電力量が13.6kWhで、1回の充電により、エンジンを作動させずに走るEVモードで87kmを走行できます(WLTCモード)。 HEVよりもPHEVのほうが安く手に入れることができる!?  またPHEVは、HEVとはモーターの出力が異なります。エンジンとモーターの相乗効果によるシステム最高出力は、2リッターHEVは196馬力ですが、PHEVは2リッターながら223馬力に達します(駆動方式は両方とも前輪駆動の2WDの場合)。 【画像】超カッコいい! これが125万円安い「プリウスPHEV」です! 画像を見る(30枚以上)  PHEVは充電した電気で87kmを走れるだけでなく、動力性能も高めています。  さらに、プリウスPHEVが停車状態から時速100kmに達するまでの加速タイムは、メーカーの公表値によると6.7秒です。  2リッターHEVのプリウスは7.5秒ですから、PHEVの6.7秒はかなり速く、トヨタ「GR86」が6.3秒ですから、スポーツカーに迫る加速性能だといえます。  ガソリンを使って走る時のカタログ燃費は、HEVが28.6km/Lで、PHEVは26.0km/Lです(ともにWLTCモード燃費)。  PHEVはHEVに比べるとボディが150kgほど重く、エンジンとモーターを兼用するハイブリッド状態で走る時の燃費性能は少し悪化するのですが、それでも26.0km/Lなら燃料の消費は少なくて済みます。  価格(消費税込、以下同)は、プリウスで売れ筋かつ買い得な「HEV・G」グレードが320万円(2WD)で、そこに充電機能を加えた「PHEV・G」は390万円(2WD)です。  Gグレード同士で比べると、動力性能の向上も含めて、87kmを走れる充電機能の追加に伴う価格アップは70万円となっています。  HEVとPHEVの損得勘定に大きな影響を与えるのは、PHEVに交付される補助金ですが、2025年度は、補助金額が変更されました。  プリウスPHEVの場合、国から交付される前年度(2024年度)の補助金額は55万円でしたが、それが2025年度は60万円に増額されています。  補助金の目的は普及を促すことですから、一般的に補助金額は、普及が進むに連れて減額されます。しかしプリウスPHEVでは増額されました。 「プリウスPHEV」を一番安く手に入れる条件とは?  プリウスPHEVの補助金が増加された理由は、EV(電気自動車)やPHEVに交付される補助金の算出基準が2025年度になって変更されたからです。  従来は電費や航続可能距離などの車両性能、メーカーの充電インフラ整備、サイバーセキュリティ対応、車両の生産や廃棄まで含めた環境対応、災害時連携協定などをベースに補助金を算出しましたが、2025年度になると、部品などの調達先に対する支払い期間、車両火災の発生状況なども加えられています。 トヨタ「プリウス」  そしてPHEVの補助金上限額は従来と同じ55万円ですが、環境負荷の少ない鋼材などを使った場合は、最大5万円が上乗せされるのです。そこで国から交付されるプリウスPHEVの補助金額は、前年度の55万円から60万円に増えたというわけです。  補助金の額はモデルによって異なり、三菱「アウトランダーPHEV」は前年度は55万円でしたが、2025年度は58万円とプリウスPHEVよりも2万円少ないです。  マツダ「CX-60」や「CX-80」の各PHEVモデルの補助金額は、前年度は55万円でしたが2025年度は57万円。PHEVの補助金額も、EVと同様、メーカーや車種によって差が見られます。  プリウスに話を戻すと、PHEV・Gの価格はHEV・Gよりも70万円高いですが、60万円の補助金が交付されるため、実質価格差は僅か10万円に縮まります。  プリウスのPHEVは、「アルファード/ヴェルファイア」や「クラウンシリーズ」のPHEVと違って急速充電器に対応していませんが、実質10万円で普通充電機能が加わって動力性能も向上するなら、HEVよりも買い得でしょう。  しかもPHEVや電気自動車の補助金は、国とは別に自治体からも交付される場合があります。  例えば東京都では、トヨタのPHEVと電気自動車には45万円が交付され、プリウスPHEVは給電機能を備えるために10万円が上乗せされます。  つまり55万円です。国の補助金額と合計すれば、総額115万円が交付されるのです。  そうなると東京都の場合、プリウスPHEV・Gの価格がHEV・Gに比べて70万円高くても、補助金の交付によって45万円安く買えます。  東京都足立区ではさらに10万円が交付されるので、補助金総額は125万円になり、390万円のプリウスPHEV・Gが265万円で手に入ります。 ※ ※ ※  補助金の原資は税金ですから、PHEVやEVを買うユーザーに対して、過剰な交付を行うと不公平を招きます。今後は国と自治体が連携する必要もあるでしょう。  補助金には課題も多いですが、2025年度の補助金を活用してクルマを買うユーザーにとって、プリウスPHEV・Gは買い得です。  燃費性能に優れたHEVモデルが欲しいなら、プリウス HEVに加えて、プリウスPHEV・Gも検討してみるといいでしょう。

もっと
Recommendations

【日本は世界で4番目の市場】マセラティの販売を伸ばすためには?木村代表が語る「日本人の好みに合っているブランド」

『フォルゴレ』導入は急がないマセラティ ジャパンは10回目を迎えるオ…

レクサスが「センチュリーGRMN」実車公開! 斬新ドアが凄い! 豊田会長カスタム仕様、展示のワケ

センチュリーGRMNが実車展示された2025年4月23日から「上海モーター…

「関越道の向こう側」の東京の道路で緊急安全対策が完了 部分開通の放射第7号線がさらに安心に

放射第7号線は、東京都心から関越道の練馬IC・大泉IC方面へ延びる区間

約254万円から! トヨタの「新型クーペSUV」発表に反響殺到!? 「いい価格」「売れる」 全長4.8mサイズ「流麗ボディ」×斬新“サメ顔”採用! 若者向けモデル「bZ5」中国で登場

予約価格は通常モデルが約254万円、上位モデルが約313万円となっている

新車148万円! スズキ新「ワゴンR」に反響殺到!「MT×ターボに期待!」「レトロなデザインで良いね」の声も! 両側「スライドドア」採用した斬新モデル“スマイル”とは!

フロントフェイスに丸みを帯びた造形を採用し、より可愛らしいデザインに

ホンダの「2ドアスポーツカー」がスゴイ! ロングノーズ&美麗ボディの“コンパクト”な「後輪駆動モデル」? ライトウェイトで楽しそうな「スポーツEV」とは

コンパクトなボディにレスポンスの良い電動パワーユニットを搭載している

スバル「新ステーションワゴン」がスゴイ! 水平対向エンジン&「“日本”に適したサイズ」採用の全長4.7m級モデル! 黒感強調の「レヴォーグ “V-SPORT”」が販売店でも話題に

よりスポーティに仕上がったスバルのステーションワゴン!スバルは…

石破総理が…! ガソリン価格「1リットルあたり10円引き下げ」宣言も…賛否の声多し!?「暫定税率の廃止が先では」とも… 5月22日から、みんなの反響は

インターネット上では「焼け石に水状態」、「暫定税率の廃止が先では…

新型「軽モデル」26年登場か 市場4割「日本の軽」が変わる? 中国勢参入でどうなる? BYD報道を機に「独自性」を考える

日本のマーケット状況を考慮した上での事業戦略ではないかと筆者

新車152万円! トヨタ最新「プロボックス」がスゴイ! 進化を続けた「商用バンの皇帝」どんなモデルに? アウトドアや“遊び用”の「カスタムベース」にも最適!

新車152万円! トヨタ最新「プロボックス」がスゴイ!トヨタの現行…

loading...