23日、東京・渋谷区のブランド品買い取り店にバールを持った男が押し入り、ブランドもののバッグを奪う強盗事件が起きました。男は今も逃走しています。 　　　◇ 並木雲楓フィールドキャスター 「午後10時前です。現場となった店舗の周辺には警察官の姿があり、鑑識活動が行われているようです」 あたりは、立ち入らないよう広範囲にわたって規制線がはられていました。 23日午後8時すぎ、鑑識や捜査員が集まっていた東京・渋谷区広尾の現場。店内を見てみると、壊されたのか、割れたガラスが散乱しているのがわかります。このブランド品買い取り店で、23日夜、強盗事件が発生しました。 店員からの通報 「強盗が入った！」 捜査関係者によると、店に押し入ったのは20代から30代くらいの男。バールで店員を脅した上、ショーケースをたたき割ってエルメスのバッグなど数点を奪い逃げたということです。 通報があったのは、午後7時1分。店のホームページによると、営業時間は午後7時までのため、閉店のタイミングを狙ったのでしょうか。 強盗事件が起きたのは、東京都渋谷区広尾。東京メトロ日比谷線・広尾駅から直線距離で約300メートルの場所にあるブランド品買い取り店です。 当時、店員2人と女性客1人がいた店内に男が入店。このとき変わった様子はなかったといいます。 しかし男は、リュックからバールを取り出すと、リュックをレジの上に置いてバールを持ったままショーケースを開けようとしたといいます。しかしショーケースは開かず、「カネを出せ」などと店員を脅すとショーケースを破壊。そして店内からエルメスのバッグなど数点を奪ったといいます。店員が「カネはない」と言うと、そのまま逃走したということです。犯行時間は1分ほどで、客と店員にケガはありませんでした。 単独犯とみられる男。今も逃走中のため現場周辺では警戒を続ける警察官の姿が見られました。周辺は飲食店もあり、店にいた人からは…。 飲食店の客（午後8時半ごろ） 「今から30〜40分くらい前にパトカーが来て、何かあったのかなって」 ──音は？ 飲食店の客 「まったくない」 ──警察に聞いていたが犯人はどうなったって？ 飲食店の客 「逃げてますって」 店員 「怖いですよね。ここ10年くらいそういうのはないって、ここの（店の）オーナーが言ってた」 逃走中の男は、年齢が20代から30代くらいで身長は170から175センチほど。白のニット帽にサングラス、上下黒色の服に黒のスニーカーをはいていたということです。 警視庁が強盗事件として男の行方を追っています。 （4月23日午後11時ごろ放送『news zero』より）