沖縄県の米軍基地内で日本人の成人女性に性的暴行を加えたなどとして、同県警は２３日、沖縄に駐留する米海兵隊員の２０歳代の男を不同意性交と傷害の両容疑で那覇地検に書類送検したことを明らかにした。 送検は７日付。県警は認否を明らかにしていない。 県警などによると、男は３月、沖縄本島中部にある米軍基地内のトイレで、基地従業員の女性に暴行を加え、止めに入った別の女性にもけがを負わせた疑い。 県警は別の２０歳代の海兵隊員の男についても、知り合った成人の日本人女性を１月に基地内に招き入れて暴行したとして、７日付で同地検に不同意性交容疑で書類送検した。 隊員２人は日米地位協定に基づいて米軍の管理下に置かれており、県警が任意で捜査していた。 県内では昨年、米兵による性暴力事件が相次いで発覚している。米軍は再発防止策として、今月１８日に県警や地域住民らと県内の繁華街で合同パトロールを行ったばかりだった。 県警によると、昨年１年間に刑法犯で摘発した米軍関係者は、軍人のほかに軍属、家族を含めて８０人に上った。前年より２０人増えて過去２０年で最多という。
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