東京都教育委員会は２２日、今年度に教員として採用し、多摩地域の特別支援学校に配属された女性（２２）が、教員免許を取得しないまま授業を行っていたと発表した。 都教委は２１日付で女性の採用を無効にした。女性は今年３月までに大学で必要な単位を履修していたが、免許取得の手続きを怠っていた。 発表によると、女性は昨年、教員免許の取得見込み者として都教委の採用試験を受け、中学・高校の国語の臨時教員として合格。今月１日付で特別支援学校に着任し、１０日以降、計３回の授業を受け持った。 女性は着任前から学校側から免許提示を求められていたが、繰り返し「都教委に申請中で、まだ免許を入手できていない」と説明していた。だが、学校側が１７日に都教委に確認したところ、女性は今月４日になって初めて免許取得の申請を行っていた上、書類不備で受理されていなかったことがわかったという。 女性の授業は生徒２人が受けており、今後、補講が行われる。都教委は各校に、教員の着任前に免許の実物を直接確認するよう指示しているが、守られていなかった。都教委は「授業を受けた生徒に大変申し訳ない。二度と起きないように対策をとる」とした。
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