「将来の天皇」に向けられる視線は、時に危うい熱を帯びているようだ。悠仁さまのキャンパスライフを写真におさめ、次々とSNSに投稿する学生たち。もし彼らが、「皇位継承者の素顔を知りたい」以外の目的を持っているとしたら──。 【写真】たこ焼きを片手に微笑むジャンパースカート姿の佳子さま 初々しい新入生を迎え入れ、学び舎は1年で最もフレッシュな季節を迎えている。秋篠宮家の長男・悠仁さまが進学された筑波大学では、4月5日に入学式が行われた。翌週は、ほかの学生と一緒に、オリエンテーションやサークルの新歓イベントに参加されたという。 「14日からは講義が始まり、本格的に筑波大生としての生活が幕を開けました。悠仁さまは友人と楽しそうに会話をされていて、すっかり周囲になじまれています。母親の紀子さまは、キャンパスライフを謳歌する悠仁さまを温かく見守りたいという気持ちだといいますが、早くも不安が広がりつつあるようです」(宮内庁関係者) 皇族方の私生活は菊のカーテンに隠されており、国民がプライベートをうかがい知る機会はほとんどない。しかしながら、入学式以降、大学構内で撮影されたとみられる悠仁さまを捉えた写真や動画が、SNS上に数多く投稿されている。 「メディアが公式に報じたものではなく、一般人が撮影したものが目立っています。キャンパス内なので学生か大学関係者でしょうね。とりわけ投稿数が多いのが、『小紅書(RED)』と呼ばれる、2013年に中国の会社が立ち上げたライフスタイル共有アプリ。『中国版インスタグラム』のようなもので、中国では20〜30代の若者の間で絶大な人気があります。2024年11月には月間のユーザー数が3.3億人を突破し、関心事はまずREDで調べるという中国語圏の若者は少なくありません」(中国在住ジャーナリスト) そんなREDに、この春から多くのプライベート写真があがっているのが、悠仁さまだ。 「投稿しているのは中国人留学生とみられ、『筑波大学』『皇室』『悠仁親王』といったワードとともに、入学式での一幕や構内を歩かれる姿、学食にたたずむ様子をおさめた写真が次々とアップされています。 10日頃には、体育館でバドミントンサークルの練習に参加される悠仁さまの動画も投稿されました。ラケットを手にしたスポーツウエア姿の悠仁さまがシャトルを拾われているという、まさに“素”の姿です」(皇室記者) 中国の人々において、日本の皇室は関心の高いトピックのひとつだ。 「中国では100年以上前に王朝が滅びているので、伝統と現代が共存している日本の皇室や、その文化が気になるようなのです。2019年5月の御代がわりで、いまの天皇陛下が即位された際には『日本新皇后』、つまり雅子さまを指すワードが、中国版『X』である『微博』の検索数ランキングで1位になったこともありました。 また、佳子さまは20才の頃に『美しすぎる皇族』として中国で大きな話題を呼びました。佳子さまの弟であり、次代の天皇でおられる悠仁さまに注がれる視線は熱く、REDでは投稿からわずか1日で、約7000もの『いいね』、400近いコメントを集めることもあります。公には伝わってこない悠仁さまの人となりや日常に興味津々なのでしょう」(前出・中国在住ジャーナリスト) 悠仁さまの情報が中国政府の掌中に 筑波大学には学部生と大学院生を合わせて2000人以上の外国人留学生が在籍しており、ほとんどの学生が日本の規範を守りながら、勉学や課外活動に打ち込んでいる。 「しかし、なかには異なる価値観を持つ学生もいるようで、彼らを中心に悠仁さまの撮影、投稿が相次いでいるといいます。現在の投稿から垣間見えるのは悠仁さまの大学での日常の一場面ですが、今後、エスカレートしないとも限りません。たとえば面白半分で『悠仁さまの後をつけてみます』といった動画を撮影する人物が現れるかもしれませんし、悠仁さまに近づくべく、あえて同じサークルに所属する学生がいてもおかしくないでしょう」(前出・皇室記者) 紀子さまには、キャンパスライフと写真にまつわる苦い経験がある。2011年10月、秋篠宮家の長女である小室眞子さんが大学生だった頃に、所属していたスキー部の合宿の写真がネット上に流出。当時、眞子さんは未成年だったが、写真には飲みかけのビール瓶や酎ハイの缶が写っていた。 実際に飲酒していたわけではなかったが、眞子さんがそうした場にいたこと、さらには簡単に写真が流出したことが大きな騒動となり、紀子さまの耳にも届く事態となった。 「紀子さまは『疑われるようなことをしてはなりません』と眞子さんを厳しく叱責されたといいます。同じような事態が生じることを恐れ、佳子さまが大学生になられた際は、交友関係や写真撮影にかなり神経質になっておられました。 悠仁さまは将来の天皇です。紀子さまは悠仁さまに、積極的にキャンパスライフを楽しみ、生涯関係を続けられる『ご学友』を見つけてほしいと願われる一方で、誤解を招くような私的な写真が流出したり、悠仁さまのプライベートが“丸裸”にされてしまわないか青ざめており、早急に対処しなくてはいけない、と危機感を露わにしているそうです」(前出・皇室記者) さらに現在の状況は単なる私生活の流出に留まらず、それよりはるかに高い危険性をはらんでいるという。 「中国政府は以前から日本の皇室の内部情報を収集しています。日頃から皇族方の情報を仔細に把握しておくことで、有事の際に、皇族やその秘密の情報を利用して日本国民の動揺を誘えると考えているのです。しかも日本にはスパイ防止法がないので、中国人スパイは活動しやすい。いろいろな名前や肩書を使い分けて諜報工作に励んでいるそうで、なかには留学生を装う人もいる。 悠仁さまの写真を撮るということは、悠仁さまが送られる日常生活を把握することにつながります。そうして中国人留学生が得た情報が中国当局の手に渡れば、悠仁さまの安全が脅かされ、日本の皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない。それゆえ、紀子さまや宮内庁は事態を重くみているのです」(公安関係者) 悠仁さまが写真におさめられるリスクは大きい。 ※女性セブン2025年5月1日号