上越市内の海岸にクジラの骨が漂着しているのが見つかり、21日、上越科学館に運び込まれました。専門家によると、骨の状態で漂着するのは珍しいということです。 上越市の海水浴場に漂着した大きな骨。それは「マッコウクジラ」の骨でした。ことし2月に見つかり、21日トラックに運び込まれました。 こちらはおととし、大阪で撮影されたマッコウクジラの映像です。淀川の河口付近に迷い込みました。海の哺乳類が迷い込み、海へ戻れなくなる現象は「ストランディング」と呼ばれます。 上越市に漂着したのは下顎や胸の骨などで、体長は10メートル以上。オスのマッコウクジラと推測されています。 〈国立科学博物館 田島木綿子博士〉 「日本海側にこのくらいのサイズのマッコウクジラがストランディングするのはそれなりに珍しい」 運搬の指揮をとった国立科学博物館の田島木綿子博士です。 〈国立科学博物館 田島木綿子博士〉 「だいたいお肉つきで打ちあがることが多いが、骨になった状態で打ちあがっているじゃないですか。実は私20年以上やっていますが初めてです」 クジラの骨はその後、科学館に運び込まれ、洗浄作業が行われました。 骨から油を抜く必要もあり、作業には数か月かかる見込みですが、科学館は少しでも早い展示を目指しています。
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