ボートレース浜名湖のルーキーシリーズ第9戦「スカパー！・JLC杯」優勝戦が行われ、前田篤哉（28＝愛知）がフライング艇に動じることなく、冷静にインから逃げて通算12回目、今年＆当地初の優勝を飾った。2着は2コースから差した砂長知輝。3着は飛田江己。なお、竹間隆晟はコンマ02のフライングに散った。 トンネルを抜け出す貫禄の逃走だった。前田篤哉にとって優勝は昨年10月のまるがめ以来。今年に入って優出もなく、前検日時点で25年後期適用勝率は6.14とA1級キープの勝負駆け（推定ボーダー6・24）に追い込まれていた。結果的にフライングとなった竹間の捲り差しも砂長の差しも寄せ付けず、冷静沈着に逃げ切った。 「年長者なので勝てて良かった。今節はA1勝負駆けで、いつもはしない前付けもして着を獲りにいった。調整も優勝戦が一番バチッと合って自信があった」 今節で最も登録番号が早い先輩格だが、なりふり構わぬ、がむしゃらさで勝負を制した。これで勝率は6.39に上昇。次節の平和島（27〜30日）も「全力で走ります」と気合十分だ。 前田3兄弟（篤哉、滉、翔）はこれで全員が浜名湖Vを達成。「僕でコンプリート」と笑顔を見せた。
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