千葉・幕張メッセで開催中の「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」(20日まで)。2日目の19日は、オリジナルドラマシリーズ『スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー』と『スター・ウォーズ:アソーカ』のパネル(ステージイベント)が行われた。 【フォトギャラリー】2日目のイベントの模様 ■『アソーカ』シーズン2、2026年に独占配信決定 ディズニープラスで独占配信中のアナキン・スカイウォーカーの唯一の弟子で、“元”ジェダイのアソーカ・タノの物語を描いたオリジナルドラマシリーズ『スター・ウォーズ:アソーカ』のパネルでは、既に製作が発表されているシーズン2の続報として、アソーカの師匠である伝説のジェダイのアナキン・スカイウォーカーを演じるヘイデン・クリステンセンの出演が発表された。ステージ上にジェダイの師弟コンビが揃うと、会場はこの日一番の熱狂に包まれた。 アナキンは本作のシーズン1でも、敵との戦いに敗れ生死の境を彷徨っていたアソーカの前に現れ、道半ばで終えていたジェダイとしての“最後の訓練”をつけに登場したことでファンを熱狂させた。当時を振り返りヘイデンは「夢が実現したようでした。素晴らしいスタッフと一緒に仕事ができたことも、クローン戦争の時の記憶をたどるような演出も最高でした。シーズン1の脚本を読んだ後にすぐデイヴに『すごいものができたね!』とメッセージを送りました」と明かした。 さらに「この作品で描かれるアナキンは彼の人生の中でも、非常に魅力的な時期です。実写の本作でそれを再現できることを心から楽しみにしていました。それに、アナキンが新しい装いを披露するのはうれしいことでした」と長年演じているアナキン役への思いを語っていた。 二刀流のライトセーバーを操る主人公アソーカ・タノを演じるロザリオ・ドーソンは、アナキンについて「アソーカはアナキンと共にいた時期に、彼がどれだけ優れた指導者であり戦士であったかを目の当たりにしていました。だからこそ弟子であるサビーヌといる時の彼女がどれほど重い責任を背負ってきたかがよくわかるんです」と語り、互いへの信頼感を感じさせる師弟コンビのクロストークに会場はさらに熱を帯びた。 シーズン2についてデイヴは「撮影は来週から始まるんだ。シーズン2に向けてたくさんの挑戦も待っていますが、視聴者の皆さんが注意を払い、物語の行き先を考えながら進むことで興奮できるような内容にしたいと思っています」と自信を覗かせた。 さらにロザリオも「ここ数ヶ月、本格的なトレーニングをしてきたのは本当に素晴らしい経験でしたし、『これから本番に突入できる!』っていう感じです。私たち、みんなすごくワクワクしています。だって、まだ私も脚本全部は読んでないんですよ!」と語り、新たに描かれるアソーカの活躍に期待をのぞかせた。 主人公のアソーカや、その元弟子サビーヌ・レン、エズラ・ブリッジャーら人気キャラクターの続投に加え、反乱軍のベテラン司令官アクバー提督などの懐かしいキャラクターが再登場することも発表され、ファンたちが興奮する中でヘイデンが「僕が語れることなんてほとんどないよ。でも一つだけ言えるのはシーズン2にアナキンは帰ってくるよ!」と高らかに宣言すると、会場からは割れんばかりの歓声と拍手が贈られた。 そしてアソーカや、その弟子サビーヌ・レンの前に立ちはだかるスローン大提督についてジョンは「スローンは、間違いなくこの時代にアソーカたちの前に立ちはだかる最大の敵だよ。なぜなら皇帝の座を継ぐような存在だからね。特別な能力ではなく賢さと戦略を持っている悪役は演者にも大きなプレッシャーをかけるんです。そして周りがそのキャラクターの巧妙さに応えることができれば、物語全体がパズルのようになり、ストーリーがどこに向かっているのかを皆さんも追いかけたくなると思いますよ!」と語り、帝国崩壊後の銀河を舞台に繰り広げられる戦いにも要注目だ。 イベント最後には登壇者一同からファンに向けて「ありがとう、スター・ウォーズ セレブレーション!フォースと共にあらんことを!」とメッセージが送られ、 『スター・ウォーズ:アソーカ』のパネルは幕を閉じた。 ■配信開始目前『キャシアン・アンドー』 『キャシアン・アンドー』は、『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』の直前を描いた『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に直結する物語。舞台は『ローグ・ワン』の5年前、帝国が支配する暗黒の時代。『ローグ・ワン』でデス・スターを破壊するべく決死のミッションに挑んだ反乱軍の情報将校キャシアン・アンドーを主人公に、「スター・ウォーズ」の歴史において常に要となる存在だった<反乱軍>誕生の物語を描き出す。 パネルには、主人公のキャシアン・アンドー役兼製作総指揮を務めたディエゴ・ルナ、『ローグ・ワン』に続き本作で再びキャシアンの相棒のドロイドK-2SOを演じるアラン・テュディック、『ローグ・ワン』に引き続き、エグゼクティブプロデューサー兼脚本を担当したトニー・ギルロイ、元老院議員で後の反乱軍の女性リーダーとなるモン・モスマ役のジェネヴィーヴ・オーライリー、キャシアンとは旧知の仲のビックス・キャリーン役のアドリア・アルホナ、帝国保安局ISBの優秀な捜査官でキャシアンを追うデドラ・ミーロ役のデニース・ゴフ、同じく帝国の元捜査主任でキャシアンを追うシリル・カーン役のカイル・ソーラー、そしてディエゴやトニーとともに製作総指揮を務めたサンネ・ヴォーレンベルクが登壇。 「このような歓迎、愛、エネルギーを本当にありがとうございます」とディエゴ・ルナは観客に語り、故郷メキシコの旗を持ったファンを見つけると、スペイン語でもあいさつ。「今回、125の国・地域のファンが集まっていると聞きました。そして、このドラマに期待してくれている観客がいる。なんて素晴らしいことでしょう。感謝しかありません!(シーズン1配信開始から)この2年半、僕たちにとって本当に幸せな時間でした」と感無量な様子だった。 シーズン2には、『ローグ・ワン』で人気を博したドロイドのK-2SOがアラン・テュディック(パフォーマンスキャプチャー)によって再登場する。会場からひと際大きな歓声を浴びたテュディックは「ずっと、K-2SO のスピンオフができたらいいなって思っていました」とにっこり。「K-2SO とキャシアンがどのように出会うのか、K-2SOの誕生がシーズン2で描かれます。この作品はすごく意義深いシリーズです、だからその一部になれたことを、本当に誇りに思っています」と喜びを爆発させた。 シーズン1ではデス・スターの建設が着々と進む暗黒の銀河の描写と、キャシアンをはじめ銀河で生きる普通の人々の重厚な人間ドラマが世界中で称賛された本作。 濃密なストーリーを手掛けたトニー・ギルロイは、シーズン2について「シーズン1は12話で丸々1年を描いていましたが、シーズン2では4年分を描きます。3話で1年を表現していきます。毎週3話ずつ配信されるので、毎週ミニ映画を観るような感覚です。そして、それぞれの“年”ごとに最も重要な3〜4日を切り取って描いていきます」と説明。 ディエゴ・ルナは「あらゆる意味でとても大きいです。『ローグ・ワン』に近づいているので、すべてが非常に重要で、感情的に充実しています」と自信をのぞかせていた。 会場では、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で独占配信が日本時間23日に始まる前に、シーズン2の第1話がファンに披露された。