今さら聞けない…タクシーを「停めてはいけない場所」「手をあげても乗れないエリア」

道路脇で手をあげれば停まるタクシー。他の交通機関とは違い、乗るためにわざわざ駅やバス停に出向かなくても、その場で待ってさえいればいいから便利だ。今やアプリで呼べば、自宅の前まで迎えにも来てもらえる。しかし、その手をあげた場所やアプリで指定した所によっては、歩行者や他の通行する車両に迷惑になるだけではなく、重大な事故の引き金にもなりかねない。 「あれ? 空車なのに無視された。これって乗車拒否じゃないの?」 こんな場面に遭遇した人も少なくないであろう。乗車の意思を示したのにもかかわらずに、タクシーに無視されて乗車拒否をされたと怒りを覚える人がいるかもしれない。しかし、それはあなたを乗せるのが嫌なわけではなく、何かしらの理由があるのだ。 「駐停車禁止場所」でもタクシーが停まるワケ 便利でどこでも停まってくれそうなタクシーだが、停まりたくても停まれない場所がある。そのひとつが「停車及び駐車を禁止する場所」(=駐停車禁止場所。道路交通法第44条で定められており、次のような場所が該当する)。 ・駐停車禁止の標識や標示のある場所 ・軌道敷内(路面電車の線路上など) ・坂の頂上付近や急な坂(上り、下りとも) ・トンネル ・交差点とその端から5m以内道路のまがり角から5m以内 ・横断歩道・自転車横断帯とその端から前後5m以内 ・踏切とその端から前後10m以内 ・安全地帯の左側とその前後10m以内 ・バス、路面電車の停留所の標示板(柱)から10m以内(運行時間中に限る) 「えっ、普通にタクシー停まってくれるけど」と思われるかもしれない。正確に言えば、車両が停まってはいけない場所であるが、実情は停まってしまうタクシーが多い。これは、乗客側がタクシーを停めやすく乗りやすいことがあるが、タクシー側も停めやすく乗せやすい。 ただ、道路交通法で禁止されているということもあり、他の場所に比べて危険が多く潜んでいるのは確かだ。法を犯したドライバーに待っているのは、違反切符である。駐停車禁止による反則金は1万2000円、違反点数2点が重くのし掛かる。 ドライバーが恐れるのは、警察の目だけではない。バスの運転手からけたたましいクラクションを鳴らされたり、行き交う車のドライバーや歩行者から冷たい視線を浴びたりする。また、たまたまその違反現場を目にした通行人が、その交通違反を写真や動画におさめ「プロドライバーとしてあるまじき行為だ」とネットに晒したり、ナンバーと会社名を控えクレームを入れることもある。 この停車禁止の場所は、乗車時だけではなく降車時にもあてはまる。ドライバーが拒否しているにもかかわらず、違反行為を強要したらカスハラ認定され、降車を促されることもあるので注意した方がいいだろう。特に免許の点数が少ないドライバーは、違反に対してピリピリしているのでトラブルにもなりかねない。トラブル回避、円滑な乗降のためにも駐停車禁止の区域でのタクシー乗車は避けた方がいいだろう。 運転免許を取得していない人は、普段から道路交通法や道路標識を意識することはないであろう。また、日頃運転している人でも駐車の際は気にするが、停車に関しては「すぐその場を去るから」とあまり気に留めずに停車することもあるかもしれない。これを機に運転免許を持っている人も持っていない人ももう一度確認してほしい。 「手をあげてもタクシーに乗れないエリア」とは 手を振りかざして乗車の意思を示している人を横目に通り越しても乗車拒否にならない地域がある。それが、タクシー乗車禁止区域だ。東京では銀座、大阪府では北新地と南地の平日夜22時〜1時の間は、流しのタクシーに乗ることはできない。タクシーに乗るには、指定されたタクシー乗り場で乗るしかない。 ただ、そのルールは乗車のみに適用され、降車時は適用されない。乗車禁止ルールを知らない人は、その降車のタイミングに乗ってしまうこともある。その瞬間に警察の捜査員が張っていた犯人を捕まえるがごとく、タクシーセンター監視員たちが一斉にそのタクシーを取り囲み摘発する。そして、タクシードライバー本人はまるで前科のようなタクシーだけに適用する違反点数が付きまとい、所属するタクシー会社に対しても厳しいペナルティーがある。もちろん乗る側の乗客には何のペナルティーはないが、犯罪を誘発したような後ろめたい気持ちが生まれるかもしれない。 なぜこのようなルールができてしまったのか。高度経済成長期に銀座や北新地などの繁華街でタクシーの台数が不足し、それをいい気にタクシードライバーが横暴な態度をとったり、近距離客を拒否したり、法外な料金を請求する悪質業者が横行するドライバーが増えた。また、慢性的な渋滞が発生したため、タクシーの利用が集中する時間帯における運送の適正化や利用者の利便性を確保するために作られた。 銀座でよくタクシーを利用する人は、このルールを熟知している。だが、銀座は接待客を接待する街。接待客は東京からだけではなく、色々な地から来ている。接待する側は、接待客に対して料理やお酒だけではなく、トラブル回避のためにも銀座や北新地でのタクシー乗車ルールも提供してほしいところだ。他にもタクシー独自のルールが存在する場所があり、東京・赤坂では、時間帯によって空車のタクシーが入れない通りがある。 タクシー運転手はこんな人を避けがち タクシーは客を選んではいけないといっても、泥酔している人や不潔な服装をしている人、危険物を所持している人、定員オーバーになるなど、乗車を拒否できる明確な理由がある場合は、ドライバーが乗車を拒否することができる。 しかし、そうは言っても、一旦乗車を受け入れてしまえば、断りを入れてもトラブルに発展することも多くなかなか拒否できない。そのためか、危険察知能力が高いドライバーは、そのような人物を乗せる前に、手前の道に逸れたり、回送にしたり、迎車でもないのに迎車にしたりとしてやり過ごすこともある。 以下のような人が乗車を避けられる可能性が高い。 ・時計やスマホを見ながらソワソワしている人(「急げ」と急かす客) ・乗車のアピール(手の振り方が異常、車道に出てタクシーを停めようとする)が酷い ・足元がおぼつかない(泥酔客)・見た目が厳つい服装(カスハラ客) ・複数人でガヤガヤしている集団(安全運転不履行の恐れ) あくまでも上記のことは、一部の例にすぎないが、どのドライバーにも苦手な人や避けたい人がいる。もちろん、見た目と反して礼儀正しく紳士的な人の場合もあり、短絡的で勝手な判断と思われても仕方のないことであるが、トラブル対応に時間を取られるのを避けるためのタクシードライバーの自己防衛策なのだ。 タクシードライバーは、目の前に手をあげた人がいれば、悲しいかな売上げ欲しさに条件反射で停まってしまう習性がある。ただ、そのタクシーが停まったからといって他のタクシーも停まるとは限らない。乗車をスルーされた時には、憤りを感じる前に、今どこで手をあげているかを確認してもらえたら幸いだ。 また、前方から空車のサインのタクシーが、直前で急に進路変更した時は、今一度自分の服装や態度を客観視してみてはどうだろうか。タクシードライバーは、遠くからあなたを選別しているかもしれない。 車のナンバープレートで絶対に「使ってはいけない」4つの平仮名

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