さいたま市桜区のマンションで住人の高校１年の女子生徒（１５）が刺殺された事件で、埼玉県警が、殺人容疑で逮捕した谷内寛幸容疑者（２４）の部屋から刃物２本を押収していたことが分かった。 うち１本は包丁でほとんど使われておらず、県警は人を殺傷する目的で準備していた可能性もあるとみている。 県警は、捜索で押収したスマートフォンの解析を進めているが、谷内容疑者と女子生徒の２人のスマホから接点を示す情報は見つかっておらず、２人に面識はなかったとみて慎重に調べている。 谷内容疑者は１４日夜、同市桜区のマンションの入り口で、女子生徒を刃物で切りつけるなどして殺害したとして逮捕された。 県警によると、谷内容疑者は現場から約５００メートル離れた場所にある建設会社で昨年１０月頃から働き、併設されている寮に住んでいた。県警は、谷内容疑者の部屋を捜索し、２本の刃物を見つけたが、包丁１本は調理に使った形跡がほとんどなかった。寮には食堂があるため、部屋に台所はないという。県警は購入時期や入手経路などを調べている。 女子生徒が刺されたマンションの入り口付近では、これとは別に凶器とみられる血の付いた包丁が見つかっている。
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