愛知県一宮市で16日、車の中から遺体が見つかった事件。19歳の女性とみられていますが、警察は17日、女性と交際していた男を逮捕しました。 　　　◇ 記者 「男を乗せたとみられる車両が一宮警察署に入りました」 17日午前0時すぎ、愛知県の一宮警察署に入った1人の男。うつむき、髪の毛で目元が隠れ、表情をうかがうことはできません。 豊田市に住む無職の藤井貴也容疑者（24）です。藤井容疑者は去年8月中旬ごろから4月16日までの間に、遺体を一宮市内の車の中に放置し、遺棄した疑いがもたれています。 遺体が見つかるきっかけとなったのは、16日午前、岐阜県警から愛知県警に寄せられた情報。 「一宮市内の路上に止められた車の中に、遺体が遺棄されている可能性がある」 この情報をもとに、愛知県警は一宮市内で止まっていた乗用車を押収。16日夜に撮影されたドライブレコーダーの映像には、遺体が見つかった車を、警察が取り囲んで調べている様子が。 目撃者 「帰ってきたときにそこに（車が）止まっていて、警察らしき4〜5人が写真を撮ったり車の周りをうろうろしていて」 目撃した人によると、この車は数か月前から止まっていたといいます。警察が押収した車を調べたところ、トランクの中から性別不明の遺体が見つかったのです。 捜査関係者によると、遺体は藤井容疑者と交際していた岐阜県に住む19歳の女性とみられています。女性は、去年8月に岐阜県の自宅を出ていて、その後、連絡がとれなくなり、今月14日になって、家族が岐阜県警に行方不明者届を提出したということです。 調べに対し、藤井容疑者は「間違いないです」と死体遺棄の容疑について認めた上で、殺害についても、ほのめかす供述をしているということです。 警察は遺体の身元の確認を進めるとともに、17日、捜査本部を設置し、司法解剖を行うなどして、死亡した経緯を調べています。