これから本格的な花粉シーズンを迎えます。 花粉症は風邪などと症状が似ているため見分けるのが難しく、これからの季節は特に注意が必要です。 午後３時までの最高気温が１５.５℃とぽかぽか陽気となった札幌。 （山本記者）「きのうの雨から一転、きょうは快晴ですが、そんな日に注意が必要なのが花粉です」 花粉がよく飛散するのは雨の翌日で、気温の高い晴れた日といいます。 札幌・西区の耳鼻咽喉科クリニックです。 ここでは３０年にわたり花粉の飛散量を独自に観測しています。 （北円山耳鼻咽喉科アレルギークリニック　白崎英明院長）「これが花粉の飛散数になります。４月の初めごろからスギとハンノキが少数飛んでいまして、４月１０日ぐらいにこのときかなり天気が良くて気温が上がった日なんですけれども、スギとハンノキが多く飛びました」 この時期、飛散しているのはハンノキの花粉です。 毎年ゴールデンウイークあたりからシラカバの花粉が飛び始めるといいます。 くしゃみや鼻水が出る花粉症は、風邪などと症状が似ているため見分けるのが難しい時もあります。 マチで聞いてみると・・・ （マチの人）「季節の変わり目の風邪かなと思っていたら花粉（症）だったみたいのはありますね。花粉症と混ざっちゃってもうわからないみたいなことが多い」 （マチの人）「熱がなくて鼻がつまっていたら花粉（症）なのかな。よほど熱が出たらインフルエンザなのかコロナなのかどっちなのかなっていう感じ」 花粉症と風邪はきちんと対応しなければ症状を悪化させる恐れもあります。 では、どう見分けたらよいのでしょうか。 （北円山耳鼻咽喉科アレルギークリニック　白崎英明院長）「花粉症では多くの場合、目がかゆいとか鼻やのどがかゆいとか、そういう症状が出ます。風邪の場合、かゆみよりは“痛み”ということがありますので、その違いでわかることが多いです。アレルギーの血液検査をして、花粉症かどうかを客観的に調べるのが重要かなと思います」 まもなく本格的な花粉のシーズンを迎える道内。 花粉症と風邪の見分け方を知ったうえで、マスクやメガネの着用、花粉が落ちやすい素材の服を着るなど、いま時期から花粉症対策への意識を高めることが重要です。