女優の寺島しのぶ（52）、吉柳咲良（20）が16日、東京・渋谷区の紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで、舞台「リンス・リピート—そして、再び繰り返す—」（17日〜5月6日）の公開ゲネプロを行った。 この記事の写真を見る オフ・ブロードウェーの作品で日本初上陸。娘・レイチェル（吉柳）が摂食障害を患ったことで浮き彫りになる、家族のすれ違いと苦悩が描かれる。寺島は、移民ながらも弁護士としてのキャリアを築き、仕事と家庭のはざまで葛藤する母親・ジョーンを演じる。 寺島は実生活で1児の息子のママとあり、“役と重なる部分は？”との質問が。 「ジョーンは成り上がってきた女性で、常に物事を白か黒か、勝ち負けで考える。すごく強くて、自分にも人にも厳しい。演じていてものすごくつらい。この役、好きか嫌いかって言ったらそんなに好きじゃない」と苦笑いしながらぶっちゃけた。 続けて「ジョーンはきつい母親。娘が摂食障害になった原因も、もしかたらジョーンにあるんじゃないかと。娘のことが大好きだからがゆえにやってしまうことが、時として娘をこういう目に合わせてしまう」と思いを巡らせ、「自分も息子が同じような仕事をしているので、時に結構つらく言ってしまうこともあるし、私と母の関係からしても、母は私よりも強い人だったので、『あなたは心が弱い』って言われたこともある」と明かした。 吉柳は同作について「センシティブなテーマと捉えがちかもしれないけど、誰の身にも起こりうる可能性があるもの。どこまでが愛で、どこまでがエゴで、相手を本当に思いやるってどういうことなのかを考えていただける舞台。どんな解釈でもそれが正解だと思う」とアピールした。
もっと
