コメの価格高騰で、今、注目されているのが手頃な輸入米と国産米とのブレンド米です。あなたは国産米から乗り換えますか?街で味見してもらいました。 【写真で見る】ブレンド米を試食した“コメどころ”新潟県の記者の表情 “コメどころ”新潟県の記者が、ブレンド米と国産米を食べ比べ! 街の人 Q.今、値上がりを感じるものは? 「おコメですかね。高くて買えない」 コメの高騰が家計を圧迫するなか話題となっているのが、大手スーパーのイオンが先週から販売を始めた、アメリカ・カリフォルニア産が8割、国産が2割のブレンド米「二穂の匠」。 きょう(16日)から、グループ会社のまいばすけっとでも店頭に並びます。 「二穂の匠」は4キロ3002円で、5キロに換算すると3752円。直近の全国のスーパーで販売された平均価格4214円に比べて、お手頃な価格です。 ブレンド米に目をつけたのが、都内の牛丼店「どんぶり太郎 茗荷谷店」。このご時世でも、牛丼の並盛は1杯300円台です。 コメの仕入れ値が2倍近くになったことから、価格を維持するため、2024年の秋に乗り替えました。 どんぶり太郎 佐藤慶一 社長 「安かろう悪かろうにはならないように工夫してます」 味が変わらないように、配合の比率や、炊く時間などを研究したといいます。 存在感を増しつつあるブレンド米。街の皆さんはブレンド米に乗り換えるのでしょうか? 50代 「安さにはかなわないです。一番安いのを買ってしまうので。背に腹は代えられない」 50代 「『日本のおコメがおいしい』というイメージがあって、海外のおコメを食べたことがないので、ちょっと買うのは不安かな」 肝心なのは“味”です。コメどころ・新潟県の記者が食べ比べてみました。まず、新潟のコシヒカリは… 小林和貴 記者 「ちょうどいい粘り気で、噛めば噛むほど甘みが広がってきて、モチモチしておいしい」 続いて、ブレンド米「二穂の匠」。1合あたり小さじ1杯から2杯ほど、水を多く入れて炊くといいそうです。 小林和貴 記者 「うん、ホクホクです。コシヒカリに比べてちょっと粘り気が少なくて、かたく感じます。これでも十分おいしく感じます」 ブレンド米を活かす調理法は? 若大将に聞いてみた 口の中でとろけるマグロなど、新鮮な刺身を中心に約30種類がランチは食べ放題1900円(※土曜・祝日・GW・お盆2100円)だという都内の飲食店「おさかな本舗 たいこ茶屋」。お客さんに、Nスタが持ち込んだブレンド米を食べてもらいました。 30代 「ちょっと甘みがあるから、子どもだとこっちのご飯の方がおいしいかもしれない」 30代 「特別おいしいというわけではないんですけど、言われないとブレンド米とはわからないかもしれない」 30代 「全然日本米と遜色ないですね」 Q.(店では)どっちを手に取る? 「そりゃこっち(ブレンド米)の方を取っちゃいますね」 さらに、厳選した国産米にこだわっているという店の方にも、ブレンド米の感想を聞きました。 おさかな本舗 たいこ茶屋 井上祐輔 若大将 「率直においしくて全然問題ないなと。(店のコメと)比較して食べたときに歯ごたえも弱い、粘り気が弱いという感じ」 そんなブレンド米を活かす調理法については… おさかな本舗 たいこ茶屋 井上祐輔 若大将 「チャーハンとか炊き込みご飯とか、素材の味を加えた方が伸びるかもしれない」 割安のブレンド米は、食卓の救世主となるのでしょうか? 「明日の食事をどうするか」 販売のきっかけは客の切実な声 井上貴博キャスター: そもそも、なぜイオンがブレンド米を販売するようになったのでしょうか。それは、お客さんの声がきっかけだったそうです。 <お客さんの声> 「我々は明日の食事をどうするかです」 「倍の値段のコメは食べられません」 「もう待てない、安いコメを提供して」 出水麻衣キャスター: 切実な声をもとにブレンド米が誕生したのですね。食べ比べたら国産米との違いがわかりそうですが、単体で食べたら、そこまでの舌はないですよね。 井上キャスター: 調合をいろいろ繰り返して8対2(カリフォルニア産8割、国産2割)になったということなので、もしかするとブレンド米は他にも広がっていくかもしれません。