スバルの「7人乗り“ミニバン”」がスゴかった! 「ステーションワゴン×3列シート」で走りもイイ!「エクシーガ」どんなモデル?

“ちゃんとしたミニバン”じゃないけど7人乗れる!  国産メーカーのなかでも、スバルは個性派揃いのイメージが強いブランドです。    1989年に登場し、日本にワゴンブームをもたらした「レガシィツーリングワゴン」や、「フォレスター」のようなSUV、「WRX」をはじめとするハイパワーターボ&AWDスポーツのイメージを持っている人も多いでしょう。 3列シートで7人乗れたスバル「エクシーガ」  一方で、近年では「ぶつからない」を実現させた運転支援システム「アイサイト」による高い安全性も特徴となっていますが、市場では大人気のミニバンをラインナップに加えていません。 【画像】「えぇぇ!」これがスバルの「7人乗り“ミニバン”」です! 画像を見る(30枚以上)  しかし「アイサイトこそ、ミニバンに最適の運転支援システムでは?」という声もあり、スバル製ミニバンへの潜在的なニーズは高いのも事実です。  実は、かつてスバルはミニバンに近かった「エクシーガ」というモデルを販売していました。一体どのようなモデルだったのでしょうか。  スバルは、過去に何台かミニバンをラインナップしたことがありました。古くは1980年代〜1990年代に生産されていた「ドミンゴ」。ただ、もとは軽ワンボックスだった「サンバートライ」に1リッターエンジンを搭載し、7人乗りとしたものでした。  また、現在のようなフロントにエンジンを搭載したミニバンもありました。それが2001年〜2005年に生産された「トラヴィック」です。  2.2リッターエンジンをフロントに搭載した3列シートのミニバンでしたが、これはスバルのオリジナルではなく、当時資本提携していたアメリカのGM(ゼネラルモータース)グループのオペル「ザフィーラ」のOEM車。  7名乗車で高速巡行が得意など個性もありましたが、わずか4年で販売が終了しています。  そして、2008年にスバル製の3列シートモデルが誕生します。それがエクシーガです。  ただし、エクシーガはミニバンというより「レガシィアウトバック」から派生したクロスオーバー型ワゴンと呼ぶほうがしっくりくるモデル。  デビュー当初はスバル自ら「多人数乗りワゴン」と呼んでいたのに、2012年のマイナーチェンジからは「ミニバン」と呼ぶようになりました。  パワートレインは、レガシィ譲りの2リッターエンジン、2リッターターボ、2.5リッターエンジンと3種類から選べ、2009年にはアイサイトも搭載。  全長4740mm×全幅1775mm×1660mm、ホイールベース2750mmというボディサイズで、「いざというときの7人乗りワゴン」という意識を持ったユーザーが多かったようです。  ドアは、スライドドアではなく一般的なヒンジ式を採用。デビュー当初こそ珍しくFFも用意されましたが、のちにAWD(4WD)だけになったことからも、やっぱりスバルらしい「AWDステーションワゴン」の延長線上モデルと位置付けられていました。  「3列シート」「後席はスライドドア」を備えた乗用車を「ミニバン」とするのであれば、ここまでちゃんとしたミニバンを持たない国産メーカーはスバルのみです。  マツダも現在はミニバンをラインナップしていませんが、過去には3列シート・スライドドアの「ビアンテ」や「MPV」を販売していました。  これまでスバルに“ちゃんとしたミニバン”がない理由として、スバル車のファンは走りにこだわりを持つ人が多く、自らハンドルを握って運転を楽しむ人が多いからということがあるでしょう。  スバルファンは、実用的なミニバンより、ドライバー主体のクルマを望む傾向が強いというわけです。  確かに水平対向エンジンやAWDにこだわる姿勢といい、独自のドライバーズカーを目指す姿勢こそ、スバルのアイデンティティなのでしょう。  エクシーガは2015年に生産終了し、SUVテイストの7人乗りモデル「エクシーガ クロスオーバー7」へと進化。しかし、クロスオーバー7も2018年で生産終了してしまったのは残念な限りです。 ※ ※ ※ 「ミニバンは好きじゃないけど、いざという場面での7人乗り」を望むユーザーはいるでしょう。 「クロストレック」や新型「フォレスター」に搭載される新開発のストロングハイブリッドとAWD、アイサイトを搭載する7人乗りのスバル車が登場すれば、かなり人気となりそうです。

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