【エリザベス女王杯】6戦4勝の4歳馬「言うことない追い切り」初騎乗の坂井瑠星騎手が満点評価

◆エリザベス女王杯追い切り(6日・栗東トレセン)  最後のピースがきっちりとはまった。ホールネスは栗東・芝コースで坂井と初コンタクト。中2週のため、強い負荷はかけず、鞍上に感触をつかんでもらうことがテーマだった。4角まではリズムを合わせることに専念。直線に入るとギアを上げ、前走536キロの迫力ある馬体を大きく動かしながら駆け抜けた。  馬なりで5ハロン73秒4—12秒0をマークし、「角馬場から乗せてもらって、キャンターに下ろした感じからすごくいい馬でした」と、坂井の第一印象は上々。「操縦性もいいですし、しっかり動けていました。言うことない追い切りだったと思います」と満点評価を与えた。  体質面からコンスタントに使えず、4歳ながらキャリアは6戦4勝。それでも藤原調教師は「デビュー戦で2着だったが、やはり能力があると、そこで確信した」と素質を見抜いていた。焦らず使ってきたことが実り、前走の新潟牝馬Sでは格上挑戦で完勝。「ひと競走ひと競走ずつ成長。体も増えて、筋肉量も増えてますからね」と目を細める。  デビューから6戦連続で西塚が騎乗していたが、今回は坂井に乗り替わり。先週のブリーダーズCクラシックで3着と健闘した鞍上は「結果を求められての騎乗依頼だと思うので、しっかり騎乗して、いい結果を出せるように頑張りたい」と気を引き締めた。指揮官も「勝つ気で計算してつくってますから、我々陣営も楽しみ」と気合は十分。大事に育ててきた才能が、完全開花するときがきた。(水納 愛美)

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