【エリザベス女王杯】シンティレーション 初挑戦戴冠へ軽快 池上師「能力の高さを見せてくれた」

 「エリザベス女王杯・G1」(10日、京都)  府中牝馬S2着のシンティレーションは6日、美浦Wでホウオウシェリー(3歳2勝クラス)と併せて馬なりで併入。6F84秒6−39秒0−11秒7と目立つ時計ではないが、軽いフットワークで動きの良さは目を引いた。  池上師は「先週にハードな追い切りができたので、相手に合わせて心身ともに整えるだけの内容。順調だし、順調が一番と思っています」と納得の表情。今年に入ってから走りの質が良化したことについては「体幹がしっかりして、体とエンジンのバランスが取れてきた。芯が入った感じ」と分析する。  その充実ぶりを発揮したのが府中牝馬S。2着に敗れたものの、勝ったブレイディヴェーグと同じ上がり3F32秒8を記録した。「勝ち馬と同じ上がり時計で非常に内容が濃かったし、能力の高さを見せてくれました」と評価する。  今回が初のG1挑戦。師は「簡単ではない」と慎重な構えを見せつつも、「前走の2着もそうだけど、この馬には驚かされるところばかり。僕をビックリさせてくれる走りを見せてくれたらと思っています」と密に期待を寄せる。重賞未勝利とはいえ、侮れない存在だ。

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