大阪・関西万博は、開幕2日目。平日にもかかわらず、朝から大勢の客が訪れ、にぎわいをみせました。 【画像】持ち込めない大型荷物・電波・行列に雨風も…万博“2日目”盛況の一方で課題も ■「空飛ぶクルマ」初のデモ飛行 14日から大阪府内の小中高生を対象にした無料招待が始まり、大阪府の吉村知事が迎え入れました。 小学生 「大屋根リングをくぐることが楽しみです」 「こんなに早く来られることはないと思うので、ちょっとラッキー」 また、目玉展示の一つ、“空飛ぶクルマ”がお披露目。赤と青のミャクミャクをイメージした機体がデモ飛行を行い、10メートルほどの高さを飛びました。 ■大混雑の入場ゲート きょうは… 13日に開幕し、14万人以上が来場した大阪・関西万博。早くも課題が見えてきました。 初日から、入場ゲートで、一時、通信障害が起き、電子チケットを表示できない人たちの大行列が発生。夕方には、帰宅する人と来場者との動線が重なり、駅周辺が混雑することもありました。 ■“突然の雨”しのげる場所は 14日は、天気が急変しました。 午後5時過ぎ、まだ空が明るかった万博会場。30分後、雨が降りはじめました。一時、雷が鳴り響いたため、会場のシンボル“大屋根リング”の下に避難するよう呼びかけられました。 ■持ち込めぬ“大型荷物”どこへ “雨や風を防ぐ場所がない”とも言われている万博会場。その会場に、持ち込めない荷物があります。それは、キャリーケースなど、キャスターがついた荷物。また、持ち込むことができる荷物のサイズも決められています。万博会場内で荷物を預けることは可能ですが、そのお値段は、1個につき1万円です。 実は、その1割の値段で、荷物を預けられる場所があります。 下村彩里アナウンサー 「万博会場へと向かう地下鉄中央線が通る弁天町駅です。大型荷物預り所という看板が出てきました」 万博公式の荷物預かり所です。会場に向かう途中、2カ所に設置されていて、合計で6100個まで預かることができるといいます。 エクボ 工藤慎一社長 「きのう、初日で知らないまま、行かれた方が大勢いる。その場で知って、荷物を預けるために、ここの預り所に来たり、ホテルに戻った来場者もいた。周知されていないお客さんがたくさんいる。その理由で、まだ利用されていない」■万博協会「改善を積み重ねる」 課題の解決へ、万博協会は。 万博協会 石毛博行事務総長 「きのうは初日です。まだスタッフの方が慣れていない部分があるのも事実。お客さまには、夢洲は風が強くて、横殴りの雨のこともあるので、雨がっぱを持ってきていただくなど、対策をおすすめしたい。入場の管理運営については、日々、改善というか、細かいことでも改善を積み重ねることで、できるだけ予定通りに動けるようにしていきたい」■電波・行列・入場規制に雨風も ◆開幕から一夜明けた万博ですが、数々の課題も見えてきました。 SNSなどでは、このようなことが課題として挙げられています。 ●電波がつながりにくく、入場用のQRコードが表示できない ●パビリオンなどに行列 ●退場に規制がかかったり、最寄り駅が入場規制されていて、電車に乗れない ●雨風を防ぐ場所がない 万博側は、14日の会見で、こうした課題をどう解決していくか語りました。 電波つながりにくいことについて、14日から入場用のWi−Fiを増設し、携帯電話の移動基地局を手配したといいます。 QRコードが表示できない場合に備えて、事前にプリントアウトしておくことを呼びかけます。ほかにも、QRコードの画像をスクリーンショットで保存することもホームページなどで呼びかけています。 また、パビリオンは予約制のものと、予約制がなく並んで入場するものがあります。 パビリオンの行列について、各国に予約システムの導入や、整理券の配布を呼びかけます。予約をした人は、その時間に来るよう呼びかけます。 13日は最寄り駅の入場規制などで、帰りも混雑しました。 そうした規制について、万博協会の石毛事務総長は「自由に退場させるのは安全が保たれないと判断したため、必要な措置をとった」としたうえで、今後も警備当局としっかりコミュニケーションを取りながら管理するといいます。 また、雨風を防ぐ場所がないという問題については、雨宿りができる場所の確保を早急に進め、雨具を販売するといいます。 会見で、課題の解決について、石毛事務総長は「小さな改善を積み重ねる」と繰り返しました。