■マスターズ2025 最終日(日本時間14日、米・ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC 7555ヤード・パー72) 世界最高の夢舞台「マスターズ」最終日。トータル12アンダーでR.マキロイ(44、北アイルランド)とJ.ローズ(44、イングランド)が並び、プレーオフ1ホール目でマキロイが優勝。2000年のT.ウッズ以来、25年ぶり史上6人目の4大メジャー制覇“キャリア(生涯)グランドスラム”に輝いた。 12アンダーの単独トップでスタートしたマキロイ、1番・1番・445ヤードのパー4のティーショットでバンカーにつかまり、いきなりダブルボギーでスコアを落とすと、10アンダースタートのB.デシャンボー(31、アメリカ)はパー。スタートホールでトップタイに2人が並んだ。 2番・585ヤードのパー5でデシャンボーがバーディを奪い、11アンダーでトップに立つと、3番・350ヤードのパー4ではマキロイがバーディを奪い返し、デジャンボーはボギー、再びマキロイがトップに立つと4番・240ヤードのパー3でもバーディを取ってスコアを伸ばした。 その後、マキロイはパーセーブが続いたが9番・460ヤードのパー4でバーディを奪い、前半は3バーディノーボギー1ダブルボギーと1つスコアを伸ばし、勝負の後半戦に向かった。 10番・495ヤードのパー4のセカンドショットを約3.5mにつけると、しっかり沈めて連続バーディと勢いに乗った。11番・520ヤードのパー4のセカンドショットがグリーン手前のコブに当たり池の方向へ跳ねたがギリギリで止まった。オーガスタの女神がマキロイに微笑みかけた。 しかし、13番・545ヤードのパー5、マキロイはレイアップしたが、3打目でグリーンに届かず、手前のクリークにつかまるミス。このホール、ダブルボギーとして11アンダー。先にスタートし、16番ホールを終えているJ.ローズ(44、イングランド)が後半に入り、5バーディ1ボギーとスコアを伸ばし、この時点で11アンダーとトップに並んだ。 マキロイは14番・440ヤードのパー4、カラー近くからのパーパットもカップに淵に止まる不運。ここでもスコアを落としてしまい、10アンダーと一歩後退。ローズも17番・440ヤードのパー4でパーパットを外して10アンダー、L.オーバーグ(25、スウェーデン)の3人と並ぶ混戦となった。 マスターズ参戦17回目、数々の困難を乗り越えてきたマキロイは15番・550ヤードのパー5でセカンドショットを果敢にグリーンを狙い、カップまで約2.5mまで寄せた。イーグルとはならなかったが、バーディを奪って11アンダーと単独トップに立った。 先にスタートしたローズは18番・465ヤードのパー4でバーディフィニッシュ、大きくガッツポーズを見せた。ローズは10バーディ4ボギーの「66」、トータル11アンダーでホールアウトし、最終組のマキロイを待つことになった。 大きなプレッシャーがかかる中、マキロイは17番・440ヤードのパー4のセカンドショット、完璧なスイングでピンを狙い、約80cmに付けるスーパーショットを見せた。18番のグリーンに向かう時にはパトロンから大歓声を浴びた。そして、決めれば優勝の約1.5mのウイニングパットだったが外してしまい、ボギー。ローズとのプレーオフとなった。 プレーオフ1ホール目、マキロイはセカンドショットでピンそば約80cmに付けるスーパーショット、ローズがバーディパットを外すと、マキロイはウイニングパットをしっかり沈めてマスターズ初優勝、幾度となく大きなプレッシャーを乗り越えたマキロイは優勝の瞬間に頭も抱えて、ひざから崩れ落ちて涙を流した。 マキロイは2000年のT.ウッズ以来、25年ぶり史上6人目の4大メジャー制覇“キャリア(生涯)グランドスラム”に輝いた。