春の芸能界を驚かせた、広末涼子容疑者の逮捕劇。一連の経緯が報じられる中で、改めて彼女の不安定な精神状態が浮き彫りになった。そんな彼女の奇妙な言動の歴史は2001年、20歳前後に遡る。当時、写真誌「FOCUS」もその現場をキャッチ。当時の記事から、彼女の“原点”を振り返ってみよう。 *** 【写真を見る】深夜の西麻布で夜遊びの現場写真。家宅捜索される広末容疑者の豪邸も 広末容疑者は1980年生まれ。1995年、15歳でCMデビュー。同年連続ドラマに初主演、続けて歌手デビュー、映画にも主演し、一躍トップアイドルとなった。しかし、初めておかしな言動が報道されたのは2001年。「FOCUS」5月30日号によると、この年5月、彼女が主演した日仏合作映画「WASABI」の記者会見が行われた。その際、当時20歳の広末容疑者は、茶髪、ヘソが丸見えのローライズジーンズで登場。共演者のジャン・レノの横で感極まったのか突然泣き出し、10分ほどは涙が止まらない状態に。その後、記者に髪色のことを聞かれると、こう答えたのだ。 広末涼子容疑者 「不良みたいとかコギャルみたいっていわれるんですけど。不良とかコギャルとか今の時代の最先端にいる人たちだと思うので、私もまだまだ勉強中で、女の子でまだ20歳なので……(共演者に)負けないくらい日本の笑いを追求したいと思ってるんですけど」 髪を染めたのは笑いのため? 支離滅裂な回答に会場はざわついたという。続けて、ジャン・レノについて聞かれると、 「パパみたいです」と言った後、「すべては映画を見てもらえばわかると思いますし、過去は大切ですけど、過程が結果を導いて、結果が過程を作っていって、それで次に進んでいくと思うので…」 ??? 会場はまたもやざわめきが起こったのだ。 深夜0時の西麻布で その直後にはCM撮影をドタキャン。当時、交際していたモデルとは別の、写真専門学校の学生との連泊愛をキャッチされた。そして7月、また事件は起こる。「FOCUS」7月25日号は、ある夜の広末の行動をキャッチ。 この日、大物俳優が開いた会合に出席した彼女は一次会で泥酔状態に。午前0時頃、二次会場を出て、俳優仲間と東京・西麻布の路上ガードレールに座り、アイスクリームを舐め始めた。そして同行していた男性にそのアイスを舐めさせ、大声を上げたり、地面に座り込んだり。あげくの果てに中指を立ててFUCKポーズまで披露した。その後、二次会会場に戻ってビリヤードに興じるも、再度、店を出たり入ったり。そして当時恋人と目されていた俳優に連れられて店を出るまでの2〜3時間の間、ノースリーブ→Tシャツに野球帽→再びノースリーブに麦わら帽子と、ファッションまでもコロコロ変えていたのだ。彼女の精神状態を反映しているようである。 遅刻の常習 当時、彼女はフジテレビ“月9”の連ドラ「できちゃった結婚」にヒロイン役で出演中。その現場でもトラブルが起きていたという。 当時のスタッフの証言によると、 「リハーサル中でも、携帯電話を切らず、“今、仕事中なんだよ〜”なんて調子で平気で電話に出る。そのままセットの裏で話し込みはじめるなんてことまであるんです。遅刻も日常茶飯事です」 遅刻が酷過ぎる上、反省の色もない。そこで父親役で出演していた千葉真一が、マネージャーに注意をしたという。 「スタッフ一同、頭に来ていたから、千葉さんに内心喝采を送っていたんです。すると、直後の収録で広末は千葉さんの元に真っ直ぐやってきて、急に胸に顔を埋めて泣きじゃくりだした。千葉さんは何が何だかわからないまま、頭を撫でてなだめていました」 当時、現場では「このドラマを最後まで収録できるのか」が深刻な問題になっていたそうだ。 ちょうど同時期、写真誌「FRIDAY」も、クラブから朝帰りした広末容疑者が、都内から千葉・南房総市までタクシーに無賃乗車。下車後、道路に座り込んだり、大声で歌ったりする姿を捉えている。 看護師にローキック その後、二度の結婚、離婚を経て、この度、看護師の足をローキック、腕をひっかき、傷害容疑で逮捕された広末容疑者。その前日、4月7日には東名高速で、運転していた車を大型トレーラーに追突させる事故を起こしている。事故の前後も、他人に「ヒロスエで〜す」と話しかけたり、車道に座り、歩き回ったりする挙動不審な行動を見せていた。また、10日には自宅が家宅捜索を受けている。 25年近くに亘る奇怪な言動の歴史。彼女の今後が注目される。 デイリー新潮編集部