漏らしちゃったときの対応が大事! トイレトレーニングで失敗した子にかけてあげたい「自立を後押しする一言」

どの子も必ず乗り越えなければならない、人生初の試練。それはもしかしたら「トイレトレーニング」かもしれません。ともすれば行き詰まりがちなこのトレーニングを円滑に進める手順と、失敗したとき親としてとるべき良い対応を「東京いずみ幼稚園」の名物園長・小泉敏男氏が解説。小泉氏の新刊『最高の育て方事典』より抜粋してお贈りします。 卒園児の平均IQ120越え!小泉氏の新刊『自分で考えて動く力がつく 最高の育て方事典 どんな子も必ず伸びる56のメソッド』は好評発売中! トレーニングは記録を取るところまで 前回の記事ではトイレトレーニングの大切さと、トレーニングに必要なものを説明しました。準備ができたら、さっそくトレーニングを開始しましょう。 オムツを外し、子どもにパンツを穿(は)いてもらったら、次のようなことを毎日くり返すようにします。 (1)トイレに行く習慣をつくる 親のほうから「トイレに行こう」と声をかけて、子どもにトイレに座ってもらいましょう。誘うタイミングは「起床時」「食事の前後」「お昼寝の前後」「おやつの前後」「外出の前後」などです。 時間でいうと、だいたい1〜2時間ごとに声をかけるイメージですが、そうやって「トイレに行くこと」を習慣づけます。 (2)子ども自身にトイレを使ってもらう 誰もがトイレでする、 ズボン・パンツを脱ぐ→用を足す→拭く→ズボンやパンツを穿(は)く→流す→手を洗う という一連の行動を、最初は大人が手伝ってあげて、だんだん子どもが自分でできるように、教えて挑戦させます。 トレーニングなので排泄はあってもなくても構いませんが、上手に排泄できたら必ず子どもをほめてください。抱きしめて「できたね」「気持ちいいね」「偉いね」と声をかけて成功体験を印象づけ、モチベーションを高めます。 トイレに失敗したときの接し方も大事 (3)トイレチェック表に記録する トイレから出たら、その結果は都度、チェック表に記入しておきます。たとえば、「×(失敗した)」「△(トイレに座ったが出なかった)」「○(トイレで排泄できた)」など、記号を決めておけば簡単に書けます。 水分摂取の量と時間を記録しておけば、子どもの排泄パターンもつかみやすくなるでしょう。失敗する確率を減らしつつ、効率よくトレーニングを進められます。 トイレトレーニングで大切なのは、失敗したときの親の接し方です。うっかりトイレ以外でしてしまっても、親は怒らないようにしてください。 「気持ち悪いよね。次は教えてね」 と穏やかに声をかけ、掃除をして、次回からはもう少し短い間隔でトイレに連れて行くようにします。 トイレに失敗すると、子どもは、「トイレに行かないと不快な思いをする」と実感しますが、それは排泄の自立を後押しするいい経験として作用するはずです。 ときに失敗しながらトレーニングを続けることで親子間のコミュニケーションも深まっていくので、ぜひチャレンジしてみてください。 卒園児の平均IQ120越え!小泉氏の新刊『自分で考えて動く力がつく 最高の育て方事典 どんな子も必ず伸びる56のメソッド』は好評発売中! “発達障害だから”配慮されるのではない…医師が伝えたい「合理的配慮」の本当の意味

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