バスケットボール女子、Ｗリーグのプレーオフは１２日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで決勝（３戦先勝方式）の第３戦が行われ、デンソー（レギュラーシーズン２位）が７６—５３で連覇を狙う富士通（同１位）を破り、通算２勝１敗として初優勝に王手をかけた。 第４戦は１３日に行われる。 デンソーはミスを誘うように富士通に重圧をかけ続けた。球を失うターンオーバーはデンソーの１１に対して富士通は１９。堅守で前年覇者を追い詰め、デンソーが初優勝にあと１勝とした。 前半はパスカットからの速攻などで優位に立ち、追い上げられた後半も守備で主導権を渡さない。一時１点差まで詰められた第３クオーターの終了間際には、今季加入の梅木が激しく寄せて相手の球を奪い、得点につなげるなどして再びリードを広げた。梅木は「自分の仕事は守備。どれだけ早く相手の流れを断ち切れるかと意識していた」と振り返り、富士通のＢＴテーブス監督も「（あれでチームが）精神的に疲れた」。最終クオーターの大量リードにつながる好プレーだった。 両チーム最多２４得点をマークした高田は「周りが頑張っているから自分も頑張ろうと思えた」と仲間の好守をたたえ、「うれしいけど、もう（気持ちは次戦へ）切り替えている」。エースを始め、選手たちに気の緩みはない。（森井智史）
もっと
