【ワシントン＝淵上隆悠】米国のルビオ国務長官は１０日、Ｘ（旧ツイッター）で、ロシアで収監されていた米国人女性が釈放されたと明らかにした。 米側も収監していたロシア人男性を釈放し、「囚人交換」が成立した。 ロシアで拘束されていたのは、ロシア国籍も持つクセーニャ・カレリナさん。ロイター通信によると、カレリナさんは米ロサンゼルス在住で、昨年初めに家族に会うためロシアに帰国した際に拘束された。ロシアに侵略されるウクライナを支援する米国の慈善団体に対する約５０ドル（約７３００円）の寄付がウクライナ軍に流れたと指摘され、国家反逆罪で禁錮１２年の有罪判決を受けていた。 米側が釈放したのは、機密性の高い米国製の電子部品をロシアに密輸したとされる男性。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、今回の「囚人交換」はアラブ首長国連邦の首都アブダビで行われた。同紙は、「ウクライナ侵略を巡る停戦交渉が続く中、米露が信頼醸成を継続する姿勢を示した」と伝えた。
もっと
