石破首相は10日、映画監督の是枝裕和氏やアニメ監督の庵野秀明氏ら政府の映画戦略企画委員会の有識者と意見交換を行いました。 会合の冒頭、石破首相はコンテンツ産業について「半導体を超えるような大きな産業になりつつある。政府としてどのようにサポートして世界に発信していくかは極めて重要な課題だ」と述べ、海外展開を支援する姿勢を強調しました。 会合に出席した是枝氏によりますと、石破首相や林官房長官からは「サポートはするけれども、コンテンツの内容には口を出さない」との話があったということです。その上で、「民と官の緊張感をもったサポート体制を確認でき、共通理解ができた」との認識を示しました。 是枝氏はまた、「日ごろから訴えている“ミニシアター”をどう守っていくか、労働環境をどう改善していくかなどの問題意識を共有できたのでほっとした」と語りました。 ある政府関係者はコンテンツ産業の支援について、雇用創出や「聖地化」による観光振興で、石破政権が掲げる「地方創生」にも「大きく資するものがある」と意義を強調しています。
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