大阪・関西万博の公式マスコット「ミャクミャク」海外でのPR活動に奔走

 13日に開幕する大阪・関西万博で、海外でのPR活動にも公式マスコット「ミャクミャク」は奔走した。  この2年間で訪れたのは世界17か国・地域。時に怪訝(けげん)な顔もされながら、「親善大使」としての職務をチャクチャクと果たしてきた。(社会部 深沢亮爾、ワシントン支局 淵上隆悠)  7日(日本時間8日)、米国の首都ワシントンにある米大リーグ・ナショナルズの本拠地ナショナルズ・パーク。大谷翔平選手が所属するドジャースとの試合開始を待つ大観衆の前に姿を現したのは、ミャクミャクだった。  日本文化を紹介する「ジャパニーズ・ヘリテージ・デー」と冠した一戦。現地の日本大使館に招かれたミャクミャクは、チームマスコットから帽子をかぶせてもらうなど友好ムード全開で愛嬌(あいきょう)を振りまいた。  謎の「珍客」に球場の観客はあっけにとられた様子だったが、最後には記念撮影用のブースに人だかりができた。  日本国際博覧会協会(万博協会)は、半年の会期中の想定来場者2820万人のうち、1割強の350万人がインバウンド(訪日外国人客)になると見込む。  海外戦略の柱として、万博協会が頼りにしたのがミャクミャクだった。ミャクミャクが初めて日本を飛び出したのは2023年7月のフランス訪問。以降、計29回の海外出張をこなしてきた。訪問先は韓国の首都・ソウルなどアジアが多いが、中東や北米、欧州にも足をのばした。  今年2月には、天皇誕生日にあわせて祝賀式典を開く各国の日本大使館から派遣の要望が殺到した。米ニューヨークに、北京にとハードスケジュールをこなし、チェコの首都プラハでは、名所カレル橋の上で、チェコ館のマスコット「レネー」と出会った。  万博協会職員は「最初は『何だ、これは?』といった反応が多いが、徐々に人が集まって最後には記念撮影の列ができる」と話し、ミャクミャクの不思議な力に脱帽する。  ◆ミャクミャク=デザイナー山下浩平さんの考案で、2022年に万博の公式マスコットに決定。名称は一般公募で、知恵や歴史を「脈々」と受け継ぐという意味が込められている。赤い部分は細胞で、青い部分は水。途中から話すようになった。

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