今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『架空の寝台特急「さよ」のおやすみ放送』という黒い森さんの動画です。 投稿者メッセージ（動画説明文より） 元々はTwitterに上げた一発ネタでしたが、せっかくなので改良してVIVID VOICE FESTIVALに投稿します。夜行列車は非日常なので「パーティー」です。過去にはニコニコ超会議号という寝台列車が走ったこともあるので、実質公式もそう言っています。 架空の寝台特急「さよ」のおやすみ放送 　架空の寝台特急「さよ」のおやすみ放送を、小夜/SAYOが行う動画が投稿されています。制作者は黒い森さん。 　小夜/SAYOはCoeFontおよびVOICEVOXの音声合成キャラクター。おしゃべりがすきなねこの女の子で、かわいらしく落ち着いた声をしています。 　動画が始まると「さよさよさよちー」と歌声が聞こえてきます。この曲は、寝台特急でおなじみの車内チャイム『ハイケンスのセレナーデ』。セレナーデは小夜曲と言いますから、ぴったりですね。 　続いて落ち着いたトーンのアナウンスが乗客へ語りかけます。アナウンスの内容は、深夜帯の駅通過案内や、翌朝の到着時刻、そして乗客への労いの言葉など、実際のおやすみ放送で聞かれるような要素が丁寧に盛り込まれています。 　ですが、よく聞いているとツッコみたくなるような内容も。1号車から21号車は“小夜ノビノビ座席”となっており、伸びる小夜にご注意くださいと案内されます。 　しかも、この列車は禁煙……ではなく、全席“禁小夜吸い”。吸う場合は34号車を使わなくてはいけないようです。食堂車があったり、缶詰の自動販売機があったりとうれしい設備が整っています。 　最後もまた、『ハイケンスのセレナーデ』で締めくくられます。小夜のやわらかな声が心地よく、鉄道ファンならずとも、どこか懐かしく、優しい気持ちになれる動画です。 　この作品は、合成音声のオールジャンル投稿イベント『VIVID VOICE FESTIVAL 〜集まれ！オールジャンルの合成音声パーティー〜』の参加作品となっています。パーティーやコミックをテーマにした、合成音声を使った動画がたくさん投稿されています。 視聴者コメント S寝台、さよ寝台か すごい体勢で寝そう 伸びる小夜さんいいな… 小夜さんは定期的に吸いたくなる 缶詰自販機、渋いなあ 文／高橋ホイコ