噂がついに実現! ランドローバーから全長4.6mの小型EV「ベイビー・ディフェンダー」登場か

無骨なデザインだが街乗り重視 ランドローバーは、かねてより噂されていた「ベイビー・ディフェンダー」こと新型のコンパクトSUVを市場投入する準備を進めている。このほど初めてテスト走行の様子が目撃された。 【画像】確かなオフロード性能を誇る頼もしいSUV【ランドローバー・ディフェンダー90を写真で見る】 全25枚 噂では数年前から計画されていたというが、JLRの製品計画では一度も公式に登場したことはなかった。しかし、ついに、次世代のレンジローバー・イヴォーク、レンジローバー・ヴェラール、ディスカバリー・スポーツの兄弟車種として登場する。これらの車種は新開発のEV用プラットフォーム『EMA』を共有するバッテリーEVとなる。 ディフェンダーファミリーに新たなコンパクトモデルが加わる。(写真はディフェンダー90) AUTOCAR 欧州ではベイビー・ディフェンダーのプロトタイプが目撃され、テスト走行しているところをカメラに収められた。ボディには厳重なカモフラージュが施されているが、その写真を見る限り、がっしりとした直線的なプロポーションという点ではディフェンダーと共通点があるものの、小柄で車高が低く、オフロード性能はあまり重視されていないことがわかる。 同様に、メルセデス・ベンツもGクラスをベースにしたエントリーレベルの新型コンパクトSUVを準備しており、正式な車名ではないものの「リトルG」と呼ばれている。 AUTOCARがプロトタイプの写真についてコメントを求めたところ、JLRの広報担当者は「今後の製品計画や憶測についてはコメントしません」と述べた。 イヴォーク、ヴェラールの兄弟車に ディフェンダーファミリーをコンパクトSUVセグメントに拡大し、新しいEMAベースのモデルを投入するという動きは、以前に同社CEOのエイドリアン・マーデル氏によって確認されている。同氏は「レンジローバー、ディフェンダー、ディスカバリーという3つのブランドが、その(EMA)プラットフォームから生まれてくる」と語っていた。 新型車はJLRのハルウッド工場で、次世代モデルのレンジローバー・イヴォーク、レンジローバー・ヴェラール、ディスカバリー・スポーツと並んで製造される見込みだ。この4車種のうち、第2世代となるヴェラールが最初に発売される予定である。 新型車には『ディフェンダー・スポーツ』という名称が与えられる可能性がある。(写真はディフェンダー90) AUTOCAR ディスカバリーやレンジローバーの中でも舗装路走行に重点を置いたバージョンには『スポーツ』という名称が与えられているが、これを反映し、新型車は『ディフェンダー・スポーツ』を名乗る可能性もある。早ければ2027年には販売店に並ぶかもしれない。 最も重要なのは、現在のエンジン搭載の『L663』ディフェンダーと比較して、あらゆる面でずっとコンパクトになるということだ。 現行型ディフェンダーはD7プラットフォームを使用しているが、2026年頃に予定されているEV版では、エンジンとEVの両方に対応するMLAプラットフォームを使用する。 一方、EMAベースのベイビー・ディフェンダーは、全長約4.6m、全幅約2m、全高1.8m未満となる見込みだ。そのため、今後欧州で発売されるダチア・ビッグスターやスコダ・コディアックとほぼ同等のサイズとなるが、価格はずっと高くなることは間違いない。 新たな主力商品として期待 新しいディフェンダーモデルの投入は、『ジャガー』、『ディスカバリー』、『レンジローバー』、『ディフェンダー』というJLRの中核ブランドを4本の明確な製品ラインに分ける野心的な計画を反映した動きである。 販売戦略「ハウス・オブ・ブランド」の一環として、ディフェンダーのキャッチフレーズは、オフロード車としての歴史を踏まえて「Embrace the impossible(不可能を可能に)」となった。 「ディフェンダー」らしくタフでたくましいデザインを採用するだろう。(写真はディフェンダー90) AUTOCAR JLRのマーケティング責任者であるアンソニー・ブラッドベリー氏は以前、AUTOCARの取材に対し、「ディフェンダーは探検家のためのクルマであり、常に限界に挑み、他のどのクルマもなし得なかったことを可能にしてきました。不可能を可能にするというスピリットが重要であり、それは75年間変わっていません」と語っている。 ディフェンダーを名乗るモデルには、「活発」や「行動」という感覚が不可欠だと同氏は言う。たとえ最も小さなモデルでも、タフでどこへでも行けるという、ディフェンダーの名を世に知らしめたスピリットを体現するだろう。 ディフェンダーとのつながりを示すため、そしてオフロード性能をアピールする目的で、ベイビー・ディフェンダーは角ばった形状、傷から身を守るボディクラッディング、そして大胆でシンプルなパネルを採用する可能性が高い。 EMAベースのモデルには800Vの充電アーキテクチャーが装備され、充電の高速化を実現する。おそらくピークレートは350kWになるだろう。一方、バッテリーは、JLRの親会社であるタタの英国工場から調達されるが、ジャガーIペイスで使用されているものよりもエネルギー密度が大幅に高くなる。 これにより、バッテリーの厚みを減らし、キャビンへの侵入を小さくすることが可能になる。ディフェンダーはファミリーカーや商用車としても長年親しまれてきたことから、車内空間の広さは重要な点である。 ベイビー・ディフェンダーは、JLRにとって世界的に重要な主力商品となる可能性を秘めている。イヴォークやディスカバリー・スポーツは発売以来(2011年と2015年)、一貫して好調な売れ行きを示している。 これは、高級車市場のかなりの部分で、象徴的なフルサイズSUVの小型版が魅力を博しているという考えを裏付けるものである。

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