「お前って何一つまともにやれないね?」...何でもまず否定してくる《母に似たモラハラ人間》を夫に選んでしまった主婦が「動画配信」にハマった「結末」

3月11日に発生したライバー刺殺事件など、SNSでのトラブルがきっかけとなった事件が増加している昨今。『子どもをネットにさらすのは罪ですか?』(KADOKAWA)は、漫画家・まきりえこさんが自身の家庭での出来事を交えつつ、動画配信によって歪んていってしまう親子の関係性を描くセミフィクションだ。 本作の主人公は、パートで働きつつ、モラハラが日常化していて浮気さえ疑われる不仲の夫と別れることを夢見る主婦・山田あずさ。夫との辛く屈辱的な日常から抜けだすため「デイチューブ」で動画配信を始めるが、娘・ふうかが視聴者からの人気を得たことで、「収益化」が迫っていると感じてしまい、少しずつ歯車が狂っていく。そのリアルな心理描写は、ネットを中心に話題を呼んだ。 近年、各種SNSが進化し、ますます気軽に投稿や情報発信がしやすくなっているなか、十分注意しながらも子供の写真やエピソードをネットに投稿することのリスクについて気づかされる本作にはドキリとさせられる。 本稿では、あずさが夫と関係悪化をしていく過程や、夫との関係が、かつての自分に否定的に接し続けてきた母との関係に帰着されること、それゆえに自分の自由や自立を求め、動画配信にのめり込んでしまう背景や心理描写などについて紹介する。 夫は私を傷つける天才です 毒親、モラハラ夫に悩まされ続けたことで、「私には何の取り柄もない」と自信を喪失していた主婦・あずさ。 ふとしたきっかけで動画投稿サイト「デイチューブ」を始めて3ヵ月。「たくさんのチャンネルの中からたどり着いて、自分の動画を見て、良いと思ってくれる人がいる」と、それだけを励みに料理の投稿を細々と続けていた。 だが、日々の夫の心ない否定を受ける日々はやはり精神的に辛く、とにかく夫から経済的に自立し、離婚したい、子供の親権も何とか取りたいという気持ちは強くなり、動画配信の収益化に向けてあずさの決意は強いものになっていった。 まさに「夫は私を傷つける天才です」と、いつも小ばかに、しかし事あるごとに妻を否定してくる夫に接するのには鬱々とした気分に。心の中の本音では、「パートは頑張っても評価されず」「家事はいくらしても感謝されない」という絶望で満たされ、何とか出口を探して辿り着いた思いが「経済的に自立し、娘のふうかと2人で幸せに暮らしたい」という想いだったのだ。 そういえば母も私をまず否定する人だった だがそんな中、やがてあずさは、自分が母親にもいつも否定され、叱られていたことを思い出す。 そしてさらに、「何よりもまず私を否定してくる。そんな母のような夫を、私は選んでしまったんだ」という現実にはたと気づくのだった。それは絶望のような悲しさを感じることでもあったが、同時に不思議とストンと腑に落ちるような感覚を覚えるような気づきでもあったのだった。 あずさはそうした理解や納得も胸に、動画配信での「収益化」で、何とか、倒れてでも自立をしたいという決心を固めていく。 ほんの少しのきっかけで… ふうかはそのうち、動画の撮影も手伝ってくれるように。それまで淡々と料理をアップしてきたあずさだったが、動画にほんの少しふうかの手が映り込んだ際に「お子さんの手ですか?お手伝いしてくれるんですね」と、視聴者からの好意的な反響が多く寄せられたのだ。 飾らない親子のありのままの姿が、視聴者たちの共感を呼び起こした。 それからは、ふうかの気配を出すとコメントが付くようになり、好意的なリピーターが増え、あずさのチャンネルの登録者は徐々に増加していった。 ふうかが特定されないように気を配りつつ、少しずつ生活感を出していく。だが、ここから徐々に歯車が狂い始めることになる。 作者のまきりえこさんは、SNSの功罪についてこう語る。 「SNSは一瞬で過ぎていく家族との日々を記録するのに、本来とても良いツールなのです。『なんでもない毎日を記録として書きとめておく』『そのことで物事への解像度がぐっと上がり、自分の気持ちの整理にもなる』ので、生活者として地に足がついている人にとっても、SNSはうまく利用すれば効果的なツールです。 ただ、SNSでは『見る専』の人も多い中で、あえて発信者になる動機はさまざま。中には、虚飾に満ちたバーチャルな空間でバランスを崩す人も出てくるのです」 【マンガ】「死ねばいいのに...」モラハラ夫に悩む女性が、我が子をネットに晒し始めた「悲しすぎる理由」

もっと
Recommendations

佐々木朗希「自分で信じられる技術があったら気持ちは関係ない」と成長 指揮官は「次回は80球目安」とステップアップ

■MLBフィリーズ 1ー3 ドジャース(日本時間6日フィラデルフィア…

伊礼彼方さん 「尿管結石」が「排出されました」 「遺伝もあるそうなのですが、生活習慣を見直して予防対策に努めます!」 3月に背中に「激痛」

俳優・伊礼彼方さんが自身のSNSを更新。約1か月間に渡り、悩まさ…

【ETCシステム障害】中央道=東京・高井戸ICから山梨・小淵沢IC間、圏央道=高尾山ICで利用できず 府中SICなども閉鎖に 関東エリア最新【午前11時10分現在】

中日本高速道路の管内で発生したETCのシステム障害により、関東でも、…

住宅で火災…住人男性と連絡とれず 青森

青森県弘前市で6日朝、住宅火災があり、この家に住む男性1人と連絡が…

自宅に赤ちゃんの遺体遺棄か 少女逮捕 長野

長野県・上田市の自宅に赤ちゃんの遺体を放置し遺棄した疑いで、警察…

帰れマンデー 特別編「全国大衆食堂グランプリ」今夜決定!!北関東最強の大衆食堂は?

テレビ朝日は6日午後7時から「帰れマンデーpresents美味くて安い!愛…

被災地の記憶とともに のと鉄道「語り部列車」が定期運行を開始 能登半島地震の体験を語り継ぐ

去年の能登半島地震で大きな被害を受けた「のと鉄道」で、被災地の記…

高速道路でETC利用不可!復旧のめどたたず 中日本高速道路でシステム障害発生 東京や神奈川、愛知などの複数の料金所で専用レーンが閉鎖中【4月6日午前11時30分現在】

きょう未明、中日本高速道路の管内でETCのシステム障害が発生し、東名…

【片原恵麻】 「クロマグロ 318.5�!!!」「姿が見えた瞬間には感情があふれて、思わず涙が出てしまって」「ロマンを改めて感じた」 大物釣り上げ笑顔 TBSの取材にコメント

タレントの片原恵麻さんが自身のインスタグラムを更新。300キロ超…

パトカー模した特別仕様「ひっぱりだこ飯」、期間限定で販売…「食べた後も飾って交通意識高めて」

春の全国交通安全運動(6〜15日)に合わせ、駅弁の老舗「淡路屋…

loading...