「フォルクスワーゲン」vs「ルノー」最新モデルはどう違う!? 独・仏を代表する売れ筋「ティグアン」「カングー」を比較!【試乗記】

対照的なドイツとフランスの輸入車2ブランドを比較!  古くから親しまれてきたドイツの代表的な輸入車ブランド「フォルクスワーゲン」と、マニアックなラインナップで日本でもクルマ好きを中心に根強く支持され続けるフランス「ルノー」。    日本自動車輸入組合(JAIA)主催の第44回「JAIA輸入車試乗会」で、各最新モデルを比較試乗しました。 ドイツとフランスの輸入車2ブランドを比較![(上)フォルクスワーゲン「ティグアン TDI 4MOTION R-Line」/(下)ルノー「カングー」] 「ビートル」や「ゴルフ」など、偉大なる大衆車を開発してきたドイツのフォルクスワーゲンと、長らくフランスの国営企業として乗用車のみならず商用車にも力を入れてきたルノー。 【画像】超カッコいい! これが「VW」「ルノー」の最新モデルです! 画像で見る(30枚以上)  日本での両ブランドの歴史は、1953年に正規輸入をスタートして70年以上となるフォルクスワーゲンに対し、同様に古くから輸入代理店を変えつつも正規輸入を続け、2000年に欧州ブランドでは後発としてスタートした日本法人のルノージャポンという違いがあります。  商品群を見てみても、本国と同様にエントリーからフラッグシップまでフルラインナップを揃えるフォルクスワーゲンに対し、日本法人の社長みずから「ニッチを狙っていく」と公言してスペシャリティモデルを揃えるルノーと、タイプが異なることがわかります。  そんな両ブランドでは、日本でいちばん売れているモデルにどんな違いがあるのでしょうか。  フォルクスワーゲン「ティグアン TDI 4MOTION R-Line」と、ルノー「カングー リミテ」を試乗してみました。  まずは、3代目へと進化したティグアンから。  2024年11月に国内導入が始まったばかりのニューモデルで、ボディサイズは全長4540mm×全幅1860mm×全高1655mm。乗車定員は5名です。  デザインは大きなイメージチェンジこそしていませんが、グッと張り出したフェンダーやハニカム模様で太く長く取られたグリルなど、やや強い個性と力強さが打ち出された印象を受けました。  リアに回り込んでみても、立体的なボディラインが強調され、R-Lineということもあってスポーティさがしっかりと感じられます。 2024年11月にデビューしたばかりの新型「ティグアン TDI 4MOTION R-Line」  インテリアはセンターに大きな15インチのタッチスクリーンが置かれ、ハンドルの目の前にもデジタルメータークラスター「Digital Cockpit Pro」があって、一気に未来的な空間に。  収納スペースは、センターコンソールにワイヤレスチャージングを兼ねたトレイとカップホルダーがあり、グローブボックスとドアポケット、コンソールボックスにも小物が入り、収納力はしっかりあります。 2024年11月にデビューしたフォルクスワーゲン「ティグアン TDI 4MOTION R-Line」  シートはサポート形状で安定感がありながらも、スペースはゆったりとしているのでファミリーでのリラックスしたドライブにも向いていると感じました。  しかもR-LineとEleganceには、3ポイント・空気圧式リラクゼーション機能が標準装備。  オプションのレザーシートになると、8種類のパターンが選べる10ポイント・空気圧式リラクゼーション機能が搭載され、シートヒーターだけでなくベンチレーション機能も作動するので、長時間のドライブでも疲労軽減に貢献するはずです。  後席は頭上スペースがたっぷりあり、左右のゆとりもあってファミリーユース向き。  さらにラゲッジルームは、5人乗車時でも652リットルという大容量を実現しており、後席を倒せばほぼフラットで広大な空間が出現します。  このクラスのSUVとしてトップレベルの広さなので、アウトドアレジャーにも頼もしい存在でしょう。  2リッター「TDI」ディーゼルターボエンジンは、最高出力193ps/最大トルク400Nmと十分なスペックを持っています。  4WDシステム「4MOTION」とのマッチングもよく、走り出すと軽快な中にも剛性感がしっかりと感じられ、操りやすくてなかなかにエモーショナル。  ドライブモード選択でスポーツを選ぶと、響いてくるエンジン音が少し大きめになり、レスポンスもアップしてさらにキビキビとした走りを楽しむことができました。  このTDI 4MOTION R-Lineには、フォルクスワーゲン初採用となった2バルブ独立制御式のアダプティブシャシーコントロール「DCC pro」が標準装備されています。  よりきめ細かな減衰力コントロールが可能となっており、おかげで乗り心地のフラット感も高いと感じました。  荒地や雪道などでの快適性も高まっているはずなので、海へ山へとアクティブに活動するファミリーにもおすすめのSUVです。  新型ティグアン TDI 4MOTION R-Lineの車両価格(消費税込み、以下同)は、653万2000円。試乗車のレザーパッケージは24万2000円高の677万4000円です。 モダンデザインに変身! でも独特の味わいは継承した「カングー リミテ」  続いて、フランスの本社からも視察にくるほど盛り上がっているオーナーズイベントの「カングージャンボリー」に代表されるように、愛車というより家族の一員として可愛がっているオーナーが多い、ルノー カングーに乗ってみましょう。 ルノー「カングー」の限定モデル「カングー リミテ」  2023年に現在の3代目となって、エクステリアはそれまでの癒し系から少しキリリとしたモダンなデザインへと変わっています。  ただ両側スライドドアは手動のままで、観音開きとなるダブルバックドアも継続。ほどよい商用車っぽさが残るところは、日本のミニバンにはないカングーの味といえるでしょう。  しかも、地球150周分にも相当する過酷な走行テストに加え、数百万回に及ぶドア開閉耐久テストなどもこなし、商用としての基本性能を大幅に進化させた上で、乗用車としての快適性、上質感を何倍にもアップしているのが最新カングーです。  試乗したカングー リミテは50台限定で発売された特別仕様車で、専用のマットブラックに塗られたOZ製16インチ「オリジナルラリーレーシング」アルミホイールを装着したほか、COXボディダンパーを備えています。  ボディサイズは全長4490mm×全幅1860mm×全高1860mm。乗車定員は5名です。  パワートレーンは1.3リッター直列4気筒ガソリンターボエンジン+湿式7速のデュアルクラッチを備えるトランスミッション「EDC(エフィシエントデュアルクラッチ)」の組み合わせ。  出足からビュンビュンと軽快で、グイグイと余裕の伸びやかさのある加速フィールです。  ストップ&ゴーが続くシーンなどでは、少し荒削りに感じるところは正直ありますが、踏み込むと遠慮なく入ってくる音や、路面のガタガタさえダイレクトに伝えてくるところなどが、逆に「走っている」というライブ感を高める演出のように思えてくるのがカングーの魔法かもしれません。  そして室内空間はまさにファミリーのために作られていると感じるところでしょう。  従来はちょっと使いにくかったドリンクホルダーが、運転席と助手席で仲良く使える実用的なものへと進化。ドアポケットやダッシュボード上のトレイなど、収納スペースもたっぷり確保されています。  とくに運転席前に備わるリッド付きのアッパーボックス内には、USBポートが2個と電源ソケットがあり、両側に1つずつスマートフォンホルダーをセットできるのがユニークです。  また、お馴染みのチャイルドミラーはくるりと回転すると現れるようになり、高い天井を有効に使ったオーバーヘッドコンソールも便利です。  後席には折り畳みテーブルが備わりますが、力を入れると「バキバキッ」と壊れてしまいそうな音がするところはご愛嬌。3人が仲良く座れる形状の後席なので、5人家族でも十分に使えるはずです。  さらに、ラゲッジスペースの容量は5名乗車時でも先代比115リットルプラスとなる775リットル、床面長が100mmプラスの1020mmを実現。後席は6:4分割で折り畳むことができ、すべて畳むと2800リットルにもなります。  出っ張りがほとんどないスクエアな形状で、フロア地上高が594mmと低く抑えられているため、効率よく荷物が積めるだけでなく、両方の扉を開け放して停車中にピクニックのような使い方ができるのもカングーの魅力です。  カングー リミテの価格は395万円です。 ※ ※ ※  どんな道でも快適性を追求しているかのように思えるティグアンと、どこか割り切りながらも楽しい時間を提供してくれるカングー。  それぞれのキャラクターがしっかりと感じられた試乗でした。

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