■MLB　カブス 3−1 パドレス（日本時間5日　イリノイ州シカゴ、リグリー・フィールド） カブスの今永昇太（31）が本拠地開幕戦となったパドレス戦に先発。大リーグ自己最長の7回1/3（91球）を投げ、4安打1失点（4奪三振、無四死球）と好投し、今季2勝目を飾った。 2年連続でホーム開幕投手を任された今永は「完全に巡り合わせなのでそこまでかなり特別な気持ちを持ってマウンドに上がったことはない。冷静に上がりました」と心境を話した。 中5日で今季3度目の先発登板となった今永。初回はストレート、スプリットを中心に内野ゴロで2アウトを奪うと、M.マチャドから見逃し三振を奪う見事な立ち上がりを見せた。1点リードの3回にM.マルドナードから同点弾を浴びるも中盤以降はパドレス打線を封じた。 投球については「自分が一貫性を持って投球した中で相手に通用するか、しないかしっかり見極めて対策を練れていたので回を追うごとに状態が上がっていったのはよかった」と手応えを口にした。 序盤をストレートで押していた今永は「球速のわりにはバットが差し込んでいるような自信はあった」と話し「僕はよくじゃんけんに例えますけど、あっちが出してきそうなものを出す出さないとかその話なので」と独特な表現で振り返る。 チームは開幕から7連勝中と勢いに乗るパドレスを相手に本拠地開幕戦で快勝。今永は「（パドレスは）7連勝できててバッターもいいじゃないですか、いい打線、怖いなーが普通のマインドだと思うんですけど、もう一個極端な考え方をすると、今日はもうそれないだろみたいな。7連勝しているからこそもうないでしょっていう、もう一個考え方を持った方がメンタルのバランスがすごくいい」と自身が持つマインドを明かした。 シーズン開幕戦、ホーム開幕戦を務めた今永は2試合連続でQSを達成と勢いに乗る。大リーグ2年目のシーズン、現時点の段階を問われると「自転車に1回乗れただけでみんな自転車に乗れたねって言わないと思う。今僕の状態って自転車に乗れてフラフラフラフラ運転してる」と自転車に例えて話した。 続けて「誰かに初めは後ろを支えてもらって補助輪をつけて走ったりするじゃないですか。それから手放してもらってフラフラ運転した状態でこれから長い距離を自転車に乗る。丁寧に扱ってもらわずに勝手にチャリンコ乗ってどっか行ってくださいって言われるようなシーズンにしたいですね」と今永節で意気込んだ。