東京都千代田区霞が関の路上で、政治団体「ＮＨＫから国民を守る党」党首の立花孝志氏（５７）がナタで切りつけられた事件で、東京地検は４日、東京都杉並区の無職、宮西詩音（しおん）容疑者（３０）を殺人未遂罪と銃刀法違反で東京地裁に起訴した。 起訴状などでは、宮西容疑者は３月１４日、千代田区の財務省付近で支援者らと写真撮影中だった立花氏をナタ（刃渡り約１６センチ）で切りつけ、殺害しようとしたとしている。立花氏は、頭や耳、首などに約１か月の重傷を負った。 ◇ 警視庁は４日、現場にいた宮西容疑者の身柄確保が遅れたとして、都内全署に再発防止を指示したと発表した。 発表によると、事件直後、丸の内署員４人が現場に駆けつけたが、周囲にいた人たちの避難誘導などを優先。居合わせた男性らが取り押さえていた宮西容疑者の引き渡しを受けるまで時間がかかったという。 同庁は「現場の指揮官が適切に任務を指示し、速やかに身柄を確保すべきだった。対処能力の向上に努めたい」としている。
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