4月6日に行われる「第40回焼津みなとマラソン」。大会の注目は、箱根常連校が激突する大学対抗ペアマラソン。前回は、青山学院が優勝。その勢いを2025年の箱根駅伝、総合優勝につなげました。 青学の原監督は、今回も強力メンバーを焼津へ送り込み、大会3連覇を狙います。 (青山学院大学 原 晋 監督) 「勝つということは非常に重要。焼津みなとマラソンも勝ちに行く」 さらに、2024年、全日本と出雲の2冠を制し、打倒青学に燃える國學院も出場。 『焼津から箱根へ』。注目校、注目ランナーについてお伝えします。 いよいよ6日に迫った「第40回焼津みなとマラソン」。今回は、Daiichi-TV開局以来初の完全生中継でお送りします。 大学対抗ペアマラソンは、各大学3人まで出場し、そのうちの上位2人の合計タイムで競うという全国的にも珍しいルール。 その大学対抗ペアマラソンの前回王者が青山学院、焼津での経験を箱根駅伝優勝に繋げた選手がいます。テーマは「焼津から箱根へ」です。 青山学院、鶴川正也選手。エース候補として期待されていましたが、けがの影響などで、3年間、箱根駅伝には出場できず。大学ラストイヤーにかけていました。 (青山学院大学 鶴川 正也 選手) 「エースといわれるような選手は何人もいるが、それを超えるような エースになれるように頑張っていきたい」 そして迎えた2024年の大学対抗ペアマラソン。鶴川選手は、先頭集団でレースを進めると…、ゴールまで残り500メートルのところで… ( 実況) 「鶴川が出た。鶴川が出ました。最終学年、青学最後の箱根に向けて、鶴川が3~4mの距離を空けていきました」 得意のラストスパートで、後続を振り切ると、そのまま見事、個人優勝。青学のペアマラソン2連覇にも貢献。結果を残しました。 (青山学院大学 鶴川 正也 選手) 「3大駅伝で3冠という目標があるので、出雲・全日本・箱根とチー ムの主力として戦っていきたい」 そして迎えた2025年の箱根駅伝。全日本大学駅伝と出雲駅伝で、ともに区間賞を獲得するなど絶好調だった鶴川選手。往路の重要区間3区を任されました。3位でタスキを受け、最初で最後の箱根路へ。 (実況) 「一気に青山学院大学の鶴川が追い抜いていきまして2位浮上!2位 青山学院」 10キロ過ぎに東京国際大を抜き2位に浮上。その後、創価大に抜かれ3位に後退しますが、区間4位の好走。青学の箱根2連覇に大きく貢献しました。 (青山学院大学 鶴川 正也 選手) 「大学4年目最後の箱根駅伝で、みんなに助けられて、大手町で最高の笑顔になれたので本当にうれしい」 Q.最初で最後の箱根はいかがでした? 「一生の思い出ですね。最高でした」 焼津の経験を見事箱根につなげた鶴川選手。2025年、第2の鶴川選手は現れるのか?ここからは今大会の注目校を紹介していきます!まずは大会3連覇を狙う王者・青山学院です。 2025年の箱根駅伝、大会新記録で2年連続8回目の総合優勝を果たした青山学院。その箱根王者が今回も「焼津みなとマラソン」にやってきます。 (青山学院大学 原 晋 監督) 「ペア対抗マラソンという位置づけで、まずは順位争い。他大学に勝つという位置づけでチャレンジさせます」 焼津でも、その強さを発揮している青学。2023年、2024年と、大学対抗ペアマラソン2連覇。優勝校に贈られるミナミマグロも2年連続でゲットしています。3連覇を目指す今回。原監督が発表した注目の作戦名は!? (青山学院大学 原 晋 監督) 「いや、うまいんですよ。焼津港のね、マグロおいしいんすよ。夕食に花を添えますんでね。マグロ一本釣り大作戦。がんばりましょう」 『マグロ一本釣り大作戦』。 優勝校に贈られるミナミマグロの3年連続ゲットに向け、今回も強力ランナーをエントリー。まず注目は、3年生の平松享祐選手。平松選手は、箱根駅伝でエントリーされたものの当日変更に。それでも、その後に行われた東京ニューイヤーハーフで自己ベストを更新。今シーズンの主力候補の1人です。 (青山学院大学 平松 享祐 選手) 「箱根駅伝走って、このチームを優勝させるために大学に入学してるので、この焼津ハーフの優勝が箱根駅伝、まずは出走につながるんじゃないかなっていう風に思ってるので、今回の焼津ハーフは、やはり重要なレースなんじゃないかなっていう風に思ってます」 さらに注目は、2年生の遠藤大成選手。全国高校駅伝で優勝経験のある原監督、期待のランナーです。 (青山学院大学 遠藤 大成 選手) 「順位は優勝が目標。優勝すれば、必然的にタイムはついてくる。まずは勝ち切ることを目標に頑張りたい」 原監督は、焼津での活躍が箱根につながると期待しています。 (青山学院大学 原 晋 監督) 「次世代の青山学院を担っていけるランナーだと僕は思ってますので。箱根駅伝のスターになる前の段階で、この焼津ハーフマラソンで、しっかりと成果を出して、箱根駅伝、青学の選手として活躍できる期待をしたこのランナーですね」 そして、最後に焼津3連覇に向け、力強い意気込みが。 (青山学院大学 原 晋 監督) 「焼津漁港ミナミマグロ、1本2本3本獲得」 続いては、2025年の箱根駅伝で大活躍した静岡県内出身の注目ランナーも焼津へやってきます! 2025年の箱根駅伝では、8位に入りシード権を獲得した東京国際大学。その東京国際から注目の県勢ランナーが出場。それが浜松商業高校出身、大村良紀選手4年生。この大村選手、箱根駅伝で大活躍。最終10区、シードまで、あと一歩の11位でタスキを受けると…。すぐに前の集団に追いつき、ラスト1キロ。 (実況) 「まずは東京国際大学、号砲なるようにして日本橋を過ぎたあとから出ました。大村良紀、後ろをちらっと見た。最後のスパートを見せる。東京国際大学3年ぶりのシード獲得」 順位を3つ押し上げ、8位でフィニッシュ。10位以内に与えられるシード権獲得の立役者となりました。 (東京国際大学 大村 良紀 選手) 「10区で応援と観客がすごく多くて、人生に何度かしかない貴重な体験をさせていただいた」 中村監督代行は、大村選手が、2025年のチームの顔になると期待を寄せます。 (東京国際大学 中村監督代行) 「どんな状況になっても、慌てることなくたんたんとマイペースで行けることが強み。精神的にきつい状況でも勝ち切れた。そこからもう1つステップアップしてもらって、ことしはチームの顔として、他校の主力と渡り合えるような走りを期待したい」 箱根の大舞台を経験した大村選手にとって、地元で挑むレースは特別なものだといいます。 (東京国際大学 大村 良紀 選手) 「地元で走れる機会はない。大切な1回で自分の走りができるように頑張りたい」 東京国際のほかにも箱根強豪校が出場しますが、2024年、全日本・出雲の二冠を獲得した國學院も楽しみです。 Daiichi-TVでは、第40回、焼津みなとマラソンの模様をあさって午前9時55分から実況生中継でお送りします。箱根へのスタートラインともいえる注目のレースをぜひご覧ください。