スバル新型「フォレスター」走りの進化とは? “真のSUV”になった「6代目」の実力やいかに

新型「フォレスター」、現行モデルとの違いは?  7年ぶりにフルモデルチェンジした、スバル「フォレスター」。クローズドエリアでのプロトタイプ試乗で感じた”現行モデルとの違い”を、筆者の本音(桃田 健史)でお伝えします。 スバル新型「フォレスター」はどのような走りを見せるのか  まずは、外観です。本音は、「写真で見るより実物はずっといいじゃないか」です。その理由は、大きく2つあると思います。 【画像】超カッコイイ! スバル「新型フォレスター」を画像で見る(30枚以上)  1つ目は、フロントランプとフロントグリルを一本の軸で繋ぐ連続デザインにしたことでフロントグリルのヘキサゴン(六角形)の領域が、現行モデルのようにクッキリとしていないこと。  そのため、写真だとフロントマスクの抑揚感が分かりにくい印象があります。実際は、「レガシィアウトバック」や「クロストレック」でのスバルのデザインアイコンが強調され、フォレスターとしての重厚感が増したほか、さらにオシャレさも兼ね備えた形状となりました。  2つ目の理由は、サイドビュー。現行モデルはクルマ全体が前傾するようなイメージなのに対して、新型は水平基調で描くことでドッシリとして安定感のある造形を採用しています。  また、ボディ面では影を印象づけることで、従来のフォレスターよりも“ひとつクラス上のSUV”という上質感を演出しています。  こうしたデザインによる大胆なイメージチェンジが、写真だけではユーザーに伝わりにくいのではないでしょうか。  ボディサイズは、全長4655mm(現行モデル比:+15mm)×全幅1830mm(+15mm)×全高(±0mm)、ホイールベース2670mm(±0mm)、最低地上高220mm(±0mm)。  全長と全幅が若干アップし、前述のようにデザインコンセプトが大きく変わっていますが、クルマ全体の印象としては、けっして“大きく見せ過ぎず、しかも車内に入ると中はとても広い”というフォレスターの商品理念に変わりはありません。 上質感を高めたインテリア インテリアの上質感は確実に上がった  広いと感じるインテリアですが、運転席周りの車内の風景は現行モデルとは“まったく違うもの”という印象です。  ダッシュボード全体にドライバーと助手席乗員が“包まれている”というイメージが強まったのです。  そう感じるのは、ダッシュボード全体の造形が、現行モデルではフロントガラスから乗員側に向かってなだらかであるのに対して、新型では垂直方向にダッシュボードが立った状態の意匠を採用したからです。  デザイン担当者によれば「縦型の大型ディスプレイがありきでこうなっているのではなく、包まれることでの安心感を強調したデザインの方向性」と説明します。  筆者の本音としては、「フォレスターの特異性が消えた」という印象です。現行モデルでは、ダッシュボードの位置がとても低く感じられ、前方視界が極めて開放的という“特異性”があります。それが新型では、上質SUVというカテゴリーへの進化を狙ったと言えるでしょう。 真のSUVになった新型フォレスター  では、次は走りの違いに話を移しましょう。今回試乗したのは、2.5リッター+2モーター方式ハイブリッド[S:HEV](ストロングハイブリッド)搭載のPremiumと、1.8リッター DIT(ターボ)搭載のSPORTの2種類です。  さらに、現行のマイルドマイルドハイブリッドを比較試乗車として乗りました。 様々なパワートレインを比較する機会を得ることができた  比較その1は、ストロングハイブリッド(S:HEV)とマイルドハイブリッド。ストロングハイブリッドは、モーター出力が大きくなったことで出足が良いのは当然ですが、大きな違いはハンドリングです。  ハンドルの少ない操舵角度で、クルマ全体がスゥーと曲がり、そのままグイグイとコーナーイン側に吸い込まれるように曲がります。  パワーユニットとして比較するとその差は約50kgあるので、ストロングハイブリッド搭載車は動き全体にそれなりに重さは感じるものの、前後バランスはとてもよく、かつ直進安定性を重視した、高速クルーザーという安心感がはっきり分かります。 「フォレスターがついに、真のSUVになったな」と感じました。  比較その2は、新型のストロングハイブリッドと1.8リッター DIT(ターボ)の比較です。  パッと乗って、すぐにその差は分かります。軽さの運動特性に対する影響力が絶大。重量で約100kgという差は、背の高いSUVではクルマの運動特性が大きく変わるのは当然のこと。  1.8リッター DITは、その軽さを活かして思う存分に振り回して走れる楽しいクルマです。一方で、ストロングハイブリッドは前述のように、ジェントルにそしてドッシリと構えて走るクルマだと言えます。 先代フォレスターと比較することもできた  そして、比較その3は、1.8リッター DIT搭載の新旧「SPORT」比較です。  筆者(桃田 健史)は現行SPORTを日常的に使っており、今回の試乗会にも現行SPORTで向かいました。  感じたのは、「本質は変わっていないのでホッとした」ということです。新型では、車体各所で使用する高張力鋼板の割合が高まり、遮音材の追加や、前後サスペンションのセットアップ変更などにより、クルマの走りの基本要素であるNVH(ノイズ「音」、バイブレーション「振動」、ハーシュネス「路面からの突き上げ」)ではっきりとした改善を実感できます。  それでも、楽しく思い切り走れるSPORTとしての商品特性の軸はぶれていませんでした。  そんな新型フォレスターですが、やはり気になるのは価格上昇です。現時点で判明しているのは、SPORTでは約55万円、X-BREAKで約88万円もの違いが生じます。  クルマの基本性能アップのほか、各種機能の標準装備化によるものですが、新旧を乗り比べてみて、その差は十分理解し得るものという感想です。  今後は、新型フォレスターを公道でじっくり走らせてみたいと思います。

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