フジテレビ「チャンハウス」小学生の発言を捏造演出か 当事者側から抗議

 中居正広の女性トラブルに端を発する一連の問題で、大揺れのフジテレビ。企業体質そのものが問われる中で、同局の人気番組で出演者との間にトラブルが起きていたことが『女性セブン』の取材でわかった。 【写真】番組のMCを務めるウッチャンナンチャン、出川哲朗などの私服姿など。出川は両手を挙げてにこやかに 「番組制作は下請けの制作会社に丸投げしているような状態で、チェック体制もずさん。意図的な演出で出演者の人権が侵害された可能性があり、局内からは、『ありえない』と怒りの声が噴出しています」(フジテレビ社員)  問題となったのは、ウッチャンナンチャンの内村光良(60才)と南原清隆(60才)、出川哲朗(61才)の3人が週替わりでMCを務める『チャンハウス』(土曜11時〜)。出演者が2チームに分かれ、それぞれの代表者がプレゼンする雑学で対決する趣向のバラエティー番組である。事情を知るフジテレビ関係者が明かす。 「今年に入って放送された回のことでした。番組で披露された雑学は、もらってうれしいプレゼントや小学生の恋愛事情といった当たり障りのない内容で、スタジオでのトークも和気藹々とした雰囲気で進んでいるように見えました」  問題が発覚したのは番組の放送終了後。街頭インタビューを受けた当事者の関係者から“誤った内容が放送された”という抗議があったという。すぐに社内調査が行われ、編集過程に問題があったことが判明した。  関係者から指摘があったのは、《令和の小学生の間ではどんな子がモテるの?》というテーマで行われた街頭インタビューの内容だった。質問を受けた小学生が語った“恋愛観”が一部分だけ切り取られ、本人が意図したものとまったく違う形で紹介されたのだという。 「そのVTRに対し何も知らないタレントが大袈裟に驚く場面も放送され、本人が意図しない発言内容が番組ではいっそう強調されていました。スタッフはおもしろい内容の“撮れ高”が足りないと考えたのかもしれませんが、ねつ造と言われても無理はない。本人に確認もせず発言の趣旨を変えてしまうことはテレビマンとしては絶対にやってはいけないこと。放送倫理にも反します」(前出・フジテレビ関係者)  気の毒なのは、真面目にインタビューを受けた小学生だ。  バラエティー番組の街頭インタビューといえば、3月24日に放送された『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)でも、発言の“改ざん”が大きな問題となった。 「インタビューを受けた中国人女性が、そのような発言をしていないにもかかわらず、�中国国内ではカラスを煮込んで食べる�といった趣旨の発言が番組で紹介されたのです。中国のSNSで批判が殺到していることに気づいた番組側が公式ホームページ上で謝罪したものの、それでは収まりませんでした」(芸能リポーター)  事態を重く見た日テレの福田博之社長は、3月末の定例会見で「番組制作スタッフが、とにかくおもしろいものにしたいという思いから意図的に編集したことが原因と報告を受けております」と説明。「演出の範囲を超えており、あってはならないことだと考えています」と謝罪し、同番組の街頭インタビューを中止していることを明かした。  今回のケースは、どういった経緯で起きたのか。フジテレビに尋ねると、次のような説明だった。 「『チャンハウス』インタビュー部分において、編集者が一部発言者の発言意図を誤解して編集を行い、誤った内容で放送を行ってしまう事案がありました。  放送後、関係者のかたからご指摘をいただき、弊社としても内容が誤りであることを把握したことから、取材対象のかたがたに謝罪をさせていただいた上、当該ホームページ上に謝罪文を掲載させていただきました(現在は発言者・関係者のかたがたご了承のもと掲載を終了しております)」(広報宣伝部)  同局は、番組内容に誤りがあったことは「深く反省している」としているが、原因はあくまでも編集を行ったスタッフの誤解にあると説明し、過剰な演出や恣意的な編集はなかったとした。 「たしかに謝罪文は掲載されていたようですが、個人が特定されないためとはいえ、どの部分が誤っていたのかなどの説明がなく、何が問題だったのかが伝わりにくかった。掲載期間は約1か月で、そもそも番組のホームページを隅々まで見る人はほとんどいないため、世間には問題が起きていたことさえ知られていません。子供の尊厳・人権を傷つけかねない放送を“誤解”で済ませようとする対応にも疑問が残ります。  もっといえば、ウンナンの2人や出川さんら出演者に迷惑がかかる。彼らにも事情は説明されているはずですが、“やらせ”は一発アウトなご時世ですから、血の気が引いたのでは」  フジテレビは今後、「すべてのインタビュー内容を把握しているスタッフが放送に至るまで責任を負う制作体制を再構築」し、勉強会などを行うというが、過去の“やらせ”や“ねつ造”の教訓は生かされていなかったのか。テレビの良心が問われている。  4月3日発売の『女性セブン』では、「フジテレビの“ねつ造演出”で『子供がイジメ』騒動」とのタイトルでこの問題を詳報している。

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