イーロン・マスクを実の娘が批判 「彼は哀れで幼稚な男性です。たしかに彼には大きな力がある。しかし、なぜ私があの男を怖がらなければいけないのでしょうか。彼がツイッター（X）を所有していることなど、私は本当に気にしていません」 米『ティーン・ヴォーグ』誌のインタビューに応じて、スペースXやテスラのCEOで、米政府効率化省トップのイーロン・マスク氏（53歳）を「哀れな男」と切って捨てたのは、マスク氏の実の娘であるビビアン・ウィルソンさん（20歳）だ。 ウィルソンさんは'20年に未成年で性転換したトランスジェンダーであることをカミングアウトし、以来マスク氏とは言葉を交わしていないという。インタビューではこうも語っている。 「（マスク氏が要職を務める）新政権はトランスジェンダーだけでなく、移民や有色人種など、疎外されたコミュニティを組織的に標的にし、保護を取り消している。恐ろしいことです。マンガのような邪悪さです」 「（マスク氏が大統領の就任イベントで見せた）ナチス式の敬礼は正気じゃありません。あれは間違いなくナチスの敬礼です。あれを批判しない群衆も非難されるべき」 若い世代に影響か このインタビューにオンラインで同席した『ティーン・ヴォーグ』誌編集長のヴェルシャ・シャーマ氏がこう分析する。 「ビビアンは父親がイーロン・マスクという重圧をはねのけ、経済的に独立した強い女性です。マスクが父親である事実は変えられませんが、それを使っておカネ儲けをしようなどとは考えていない、純粋な人です。 世の中に困窮している人がたくさんいるのに、莫大な資産を独り占めしているマスクを痛烈に批判していました。彼女が声を上げることで、若い世代に大きな影響を与えるかもしれません」 ウィルソンさんは現在、東京に留学中。海を隔てた親子喧嘩の行方は？ 「週刊現代」2025年4月5・12日合併号より 【ホワイトハウス異聞】「次期大統領」を狙うバンスと「大統領上級顧問」マスクの水面下の暗闘が始まった
