2011年FIFA女子W杯優勝メンバーで、現在もWEリーグ・三菱重工浦和レッズレディースでプレーする安藤梢（42）が1日、三菱重工グループの入社式で950人の新入社員に向けて講演。自身の経験をもとに『強いチーム（組織）とは』、『監督（上司）との付き合い方』など新入社員に必要な心構えを説いた。 【写真を見る】新入社員に心得伝授 ！ 女子W杯優勝メンバー・安藤梢が「チャンスは突然やってくる」【WEリーグ】 『強いチーム（組織）とは』というテーマでは、世界一に輝いたW杯のチームを例に挙げて説明。大会前はチームがバラバラだったが、それまで1回も勝てなかったドイツ戦（決勝トーナメント1回戦）に向けて、どうやれば勝てるか選手同士で意見をぶつけ合った結果、「これはできないけどならできる」など、同じ目標に向かってお互いが寄り添うことができるようになったと振り返り、「チームはみんなが同じ方向を見た時に強い力を発揮する」と結論付けた。会社組織でも同じことが言えるとし、「自分の感じていること、考えていることを上の人に伝えてください、自分の意見を伝えることでいい組織ができていく」と訴えかけた。 また、『監督（上司）との付き合い方』というテーマでは「小さな結果を積み重ねて信頼を得る」「チャンスは突然やってくるのでその準備をしておく」など、アスリートと社会人に共通する心得を伝授。自分のやりたいことと上司に求められることが違っても「求められることを信頼されるまでしっかりやって、＋αで自分の良さを出していってください」と、とにかく信頼を勝ち得ることが必要だと語りかけた。 最後に「20代のうちにたくさんチャレンジして壁を乗り越えることで引き出しが増えます。30代、40代でそのチャレンジが生かされます。これからの皆さんの活躍を応援しています」と、新入社員の輝かしい未来に期待を寄せた。