最大野党でありながら、今の国会では“存在感が薄い”と言われる立憲民主党は、24日の党大会で野田佳彦代表が「戦闘モードに入る」と宣言しました。 【画像】予算修正案に自民党から回答来ず…立憲・野田代表「なめんなよ」 ■野党同士で争うよりも…連携が大事だと訴える この夏の参議院選挙の勝利に向けて、24日に開かれた立憲民主党の党大会。 立憲民主党 鎌田さゆり衆議院議員 「政権交代にどんどん突き進んでいこうではないか」 去年の衆議院選挙では議席数を50も増やしましたが、「高校授業料の無償化」を訴える日本維新の会や、「103万円の壁」撤廃を掲げる国民民主党の陰に隠れて、予算案の審議での存在感はいまひとつ。実際に、街でも…。 30代 「(Q.立憲民主党のイメージは?)野党の中でも、僕の中では弱いイメージ。国民民主党とか維新とかがきているので」40代 「立憲民主党だと…すみません、ちょっと(イメージが)出てこない」 立憲民主党の野田佳彦代表自身も、気付いているようです。 野田代表 「立憲民主党の『影が薄いぞ』と言われる。よく言われる、どこに行っても言われる。叱咤(しった)激励というよりも、叱咤ばかり受けます」 しかし、野党同士で争うよりも連携が大事だと訴えました。 野田代表 「自民党の思惑は、この3党(立憲・維新・国民民主)の巴戦(ともえせん)。巴戦に我々は参加してるんじゃない。野党をまとめて、様々な政策を実現していくのが、我々の役割なんじゃないか」■“戦闘モード”に入る…伝家の宝刀、内閣不信任案は? 最近は、支持率で国民民主党を下回るデータもありますが…。 野田代表 「国会を動かすのは、政党の支持率ではありません。リアルパワーは議席の数。それを生かさなければいけない局面かもしれません」 最大野党として「議席数」を活用する可能性を示唆しました。どういう意味でしょうか?気になったのが、この発言です。 野田代表 「私は一度『武装解除する』と言ったが、“戦闘モード”に入りますよ」 発端は、ちょうど1週間前。予算委員会で野田代表が質問に立った時のことです。 野田代表(17日) 「我々はいたずらに予算を人質に取って、衆議院の予算通過を遅らせたり、年度内成立を阻むことはしないと決意しています。ある意味これは野党にとって“武装解除”というような話」 数で圧倒する野党は、予算を成立させない戦略が可能ですが、矛を収めることで与党に歩み寄りを求めました。 しかし、維新や国民民主が次々と協議を進める一方で、立憲民主党が求める予算修正案について、自民党からは回答すら来ていません。 野田代表 「(Q.今週中に回答と約束したのに打ち返しがないが?)なめんなよと。以上です」 これが、野田総理が“戦闘モード”に入った理由です。 企業団体献金の問題についても、次のように話しました。 野田代表 「自民党は禁止より公開だと言っているが、公開率5.6%だそうじゃないですか。『顔洗って出直してきやがれ、こんちくしょう』と思う」 では実際に、どこまで本気で戦うつもりがあるのでしょうか? 野田代表 「(Q.(内閣)不信任案提出の可能性は?)あんまり“たられば”の話はしないほうがいいと思う。不退転の決意で(予算修正を)実現していくということ」 「(Q.具体的には?)“たられば”の話は、まだしません」 (「グッド!モーニング」2025年2月25日放送分より)