三山凌輝、楽屋での久保史緒里&2PM・チャンソンの様子に驚き「ポジティブに言うと“未来”を見てた(笑)」

 三⼭凌輝と久保史緒⾥が主演を務める映画『誰よりもつよく抱きしめて』の公開記念舞台挨拶が8日に都内で行われ、三山が、久保と共演のファン・チャンソン(2PM)の楽屋での様子を明かし、会場の笑いを誘う一幕があった。 【写真】公開記念舞台挨拶に三山凌輝、久保史緒里、ファン・チャンソンが集結  新堂冬樹の同名小説を映画化する本作は、生きづらさを抱えながらも愛を通して他者と関わる人間の様相を写し取る感動作。この日の舞台挨拶には、三山、久保、チャンソンのほか、永田凜、内田英治監督が登壇した。  上映直後の舞台挨拶ということで、客席にはまだ泣き腫らした顔をしている人も。三山は場内を見渡し「『もうちょっと余韻に浸りたい中で、すぐに登場しやがって!』みたいな感じだと思いますが…(笑)」と少し申し訳なさそうに語りつつ「逆に言えば、映画を見た後すぐのみなさんの率直な気持ちを、目の前で表情を見ることで感じることがたくさんあります。これほど映画を見た後のお客さんの顔を見ることもなかなかないことなので、みなさんの顔をしっかり拝んで帰りたいと思います」と客席から伝わってくる“感動”の波に満足そうな表情を浮かべた。  チャンソンは「(ステージに)入っていく瞬間、みなさんの顔が涙でうるんでいて『すごいな…』と。(映画で演じた役と髪の)スタイリングが違うけど大丈夫かな…? 別人みたいな感じで、髪を切っちゃって、すみません(笑)」と苦笑を浮かべつつも、三山と同様に映画を見終えたばかりの観客の反応を嬉しそうに受け止めていた。  内田監督は、約20年前に刊行された新堂冬樹による純愛小説を今映画にすることについて「コロナを終えて、大切な家族や好きな人と離れる日々を全世界の人々が経験した後で、今こそこの原作を映画にするべき時だと思いました。若い人たちとやりたいということで、(原作の設定を変えて)今回はこのフレッシュな役者のみなさんとご一緒して、映画になりました」と語る。  強迫性障害による潔癖症で、愛する人に触れたくても触れられないという葛藤を抱えた主人公・水島良城を演じた三山だが、決して病気の部分だけにフォーカスして役をつくったわけではないと語り「そういう病気を持ってらっしゃる方が大勢いるのは間違いないんですけども、その苦しみ方や症状は本当に人それぞれ。僕は今回、水島良城という人間にフォーカスを当てて向き合うということを決めました。人間が人生を生きていく上で、それぞれに葛藤だったり、その人にしかない悩みというものがあるということを伝えたいというのが作品のテーマでもあったので」と明かす。  久保は、愛する人に触れてもらえないという切なさを抱えた良城の恋人役・月菜を演じたが、三山の言葉に深くうなずき「良城と月菜の関係性が、はじめからそうじゃなかったというのが大きいと思っています。ある日を境に“壁”ができた——いつ誰に起きるかわからないし、決して特別な話ではない。(良城と月菜の間にある)触れられない壁以外に、いろんな壁が家族、恋人、友達同士の関係性の中で、みなさんにもあるんだろうなと思って、自分だけがしんどい、つらいという思いにならないように、という気持ちが演じる上でありました」と振り返る。  そんな、愛し合いながらも難しい関係にある2人を演じた三山、久保だが、現場での関係性やコミュニケーションについて尋ねると、久保は「触れられない中で、心の距離感は近しくいたいと思ってコミュニケーションは積極的にとりました」と語る。  三山も「自然と会話が弾んでいった」と明かしたが、チャンソンを見やり「チャンソンがね…」とポツリと漏らし、三山、久保、チャンソンの3人が初めて一緒のシーンで顔を合わせた際のエピソードを告白。その日、三山は2人よりも遅れて楽屋に入ったそうだが「先に(久保とチャンソンの)2人が楽屋にいて、僕が『おつかれさまです!』って入った瞬間、部屋に誰もいないように見えたんです。あれ? と思って部屋の隅と隅を見たら、黙って2人が前を向いていました(苦笑)。ポジティブに言うと“未来”を見てた(笑)」と久保とチャンソンが黙って硬直した状態で楽屋にいたと明かし、会場の笑いを誘った。  これは、2人とも互いを“人見知り”だと思っていたがゆえに気を遣って話しかけられずに起きた勘違いによる事態で、その後、無事に三山も含めて3人で打ち解けたよう。特に、三山とチャンソンは内田監督が「今日も楽屋でイチャイチャしていた」と明かすほど仲が良いそうで、三山は「最近、チャンソンが久保ちゃんによく言うセリフがあって、3人で盛り上がると、急に久保ちゃんが一歩引いたように、僕たちを見て『仲いいね』と言ってくるんですけど、チャンソンが『逃げるな』って言うんです(笑)」と明かし、和気あいあいとしたキャスト陣の関係性をうかがわせた。  永田は、現場では久保とチャンソンとしか顔を合わせておらず「クランクアップの日に、最後に三山さんと『はじめまして』だったんですけど、こういう明るくて誰とでも『ウェーイ!』って感じのテンションだったので、(良城役を)どう演じられているか気になっていたんですが、本当に繊細な演技で感動しました。久保さんとはプライベートでも仲良くさせてもらって、いろんな話をする中で、人間としてもリスペクトしているし、演技の部分で勉強させていただくところもたくさんありました。チャンソンさんは現場ですごく紳士で、レディファーストで、久保さんと2人で『すごいね』って騒いでいました」と3人の素敵なところを明かしてくれた。  永田の“レディファースト”という言葉に三山は鋭く反応し「僕は“チャンソンファースト”なんで(笑)」とおどけつつ、本作の主題歌であるBE:FIRSTの楽曲「誰よりも」の作詞にも携わったことについて尋ねられると「すごい伏線を張ったみたいですね(笑)。レディファースト、チャンソンファーストからのBE:FIRSTって…」と笑いを誘う。そして「誰よりも多くこの作品にいろんな形で携わらせていただいたなっていうのはありました。今までやってきた活動、自分が今まで生きてきたことが集結したひとつの形であり、それが可視化された瞬間でもあったと思います。映画を見てくださった方は、ラストにこの曲が流れるからこそ、しかも演じている人が歌っているので、不思議な気持ちで感情移入ができるんじゃないかなと思って、少しでもみなさんの感情を促し、よりこの映画に没頭してもらえるようにという気持ちで書きました。映画を見てない方にとっても、すごく刺さりやすい、自分の過去だったりと照らし合わせられるような曲になったと思うので、いろんな形で楽しんでもらえたら」と充実した表情で語った。  最後に、本作のタイトルにちなんで「いま、誰よりもつよく願っていること。かなえたいこと」を尋ねると、久保は「舞台挨拶でたびたび話題に上がる“久保人見知り説”がすごい浸透してきちゃって…、でもそんなことはなくて、私はすごく人と話すのが好きなんです。なので、チャンソンさんの『逃げるな!』という言葉を大事にして、これから生きていきたいなって思ってます」と語る。  永田は「今年の目標『冒険してみる』で、旅行に行ったり、遠出もそうだけど、『自分から動いてみる』というチャレンジしようと思っています」と力強く宣言。  内田監督は「最近、映画がつくりづらくなってきていて、こういう『若い方とつくるぞ!』とやれる映画がだんだん減っていますが、そんな中でこういう素敵な映画がせっかく作れたので、ぜひ広まってほしいです。僕の願いがあるとしたら、みなさんにあと最低5人ほど『映画見に行って!』と宣伝していただきたいです」と映画をアピールした。    チャンソンは「最近、考えているのが『日常をちゃんと過ごそう』ということ。未来に準備するのも現在だし、過去を後悔するのも現在ですけど、いまの1日をちゃんと過ごそうと思っています。そのためにどういうことをすればいいか? と考えたら…この映画を見ること(笑)? 見てください!」とユーモアたっぷりに観客に呼びかけた。  最後に三山は、チャンソンの言葉に「どう考えても『映画を観てください』にしか繋げられない…(笑)」とボヤキつつ「みなさん『チャンソンと凌輝、仲いいな』と言ってくださるんですけど、人として根底にある思いやビジョンの描き方がすごく似ていて、ある種、鏡を見てるようでリスペクトしてるし敬愛しています」とニッコリ。そして「今年26歳になるんですけど、ひとりの人間としてフェーズが進んでいく歳になると思っています。チャンソンも言っていたように、今があって、今をどう生きるか? それを大切にするからこそ未来も考えられると思うので、その両方のバランスを意識して生きていこうと思っています」と語り「それをどうしたら感じ取れるのか? 昨日、公開した映画があります。『誰よりもつよく抱きしめて』を見ると、人間の感情が揺さぶられて『私もこういう気持ちあったんじゃないか?』とか『こんなモヤモヤする気持ちあるな』、とか『でも好きな人にはこうしたい』、『僕はこう愛されたい』——そんな人間の感情が行き交う素晴らしい映画になっています。『誰よりもつよく抱きしめて』公開されました。よろしくお願いします!」と最後はラップ調でシャウトするように客席に向かって力強く呼びかけ、客席からは温かい拍手がわき起こった。  映画『誰よりもつよく抱きしめて』は公開中。

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