参院政治倫理審査会が31日開かれ、自民党安倍派の裏金問題に関して末松信介、高橋はるみ両氏が弁明した。 末松氏は問題発覚後、いったん中止された還流が再開された経緯を安倍派幹部にただしたが「返答はなかった」と述べた。 参院政倫審で答弁する自民党の高橋はるみ氏=2025年1月31日午前10時54分、国会内、上田幸一撮影 末松氏は安倍派常任幹事の1人だった。2018年から5年間の政治資金収支報告書への不記載額は計584万円に上る。会計処理は「事務所に任せていた」とし、報道によって不記載を把握したと語った。 裏金問題が騒ぎになり始めた23年12月以降、安倍派の中核「5人衆」のうち2人に経緯を尋ねても明確な回答はなかったとしたが、2人の名前は明かさなかった。 高橋氏も問題発覚後に還流の仕組みを知ったとし「事務所内の監督責任、道義的責任を痛感している」などと述べた。（神野勇人）
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