自民党の裏金問題で、安倍派の会計責任者（当時）の衆院予算委員会への参考人招致が30日に野党の賛成多数で議決されたことに対し、31日の同委で、自民議員が相次いで反発した。 衆院予算委で、立憲民主党の長妻昭代表代行の質問に対する石破茂首相（前列右端）の答弁内容に関して、委員長席で協議する与野党の理事ら=2025年1月31日午後1時37分、岩下毅撮影 最初に質問に立った自民の小野寺五典政調会長は「当初の予定なら委員会は昨日（30日）から始まる予定だった。熟議を掲げる国会で、一日一日を大切にしなければならない」と発言。多数決議決を判断した安住淳委員長（立憲民主党）に対し「公平な委員会運営をお願いしたい」と述べた。 続いて質問に立った中曽根康隆氏も「長年積み上げられてきた全会一致の原則を逸脱するものだ」と述べ、「司法権の独立と人権保護の観点からも重大な禍根を残すもので極めて遺憾だ」と指摘。「参考人招致を審議入りの条件とし、国民生活に直結する予算審議が一日遅れたことは甚だ遺憾だ」と述べた。 これに対し、立憲の長妻昭氏は「的外れだ。誰がこんな議決をさせる原因を作ったのか。どの口が言うのか」と反論。立憲の野田佳彦代表も記者会見で「裏金問題の真相を解明をしていく上で不可欠だ」と強調した。（国吉美香）
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