監督・堤幸彦×ドリカム・中村正人×上原ひろみ『Page30』謎に包まれた映画が公開決定 唐田えりから4名の女優が出演へ

 堤幸彦が原案・監督を務め、唐田えりか、林田麻里、広山詩葉、MAAKIIIが共演する映画『Page30』が、4月11日より全国公開されることが決定。併せて、ポスタービジュアルと特報が解禁となった。 【動画】唐田えりか、林田麻里、広山詩葉、MAAKIIIが共演『Page30』特報  本作は、エグセクティブプロデューサーの中村正人(DREAMS COME TRUE)が堤監督にオファーすることで企画がスタートした。音楽を手掛けたのは中村とジャズピアニストの上原ひろみ。堤監督と共に脚本を務めたのは、劇団マカリスター主宰の井上テテ。そして、劇中に登場する演劇の台本は映画『タイトル、拒絶』で監督・脚本を務めた、劇団「□字ック」主宰の山田佳奈が担当する。  映画は、とある難解な舞台演劇が舞台。4日目に本番を控えながら、30ページのみの終わりの決まっていない戯曲の元に急きょ集められた4人の女優たち。演出家や監督不在の異様な閉鎖空間で、集められた理由や説明も無いまま、連絡手段も没収され、疑心暗鬼の中で激しい舞台稽古を強いられる。これが最後のチャンスという切実な事情を抱えた4人の女優たちおのおのが抱える悩みやプレッシャーから赤裸々にぶつかり合う様が、映画の虚構か実際に女優たちが抱える現実か分からないセミドキュメンタリーの様な形で描かれている。自らの役者人生を賭けた芝居でぶつかる舞台本番当日には、とある仕掛けが用意されており、最後まで目の離せない展開が続く。  劇中に登場する4人の女優役を務めるのは、唐田えりか、林田麻里、広山詩葉、MAAKIII。  ポスターは、スチールをセンタリングせず斜めに配置することで、作品の持つアート性の雰囲気を表現。タイトルロゴには舞台・ミュージカルの本場・イギリスのウィリアム・カスロンが18世紀前半に制作した「Caslon(カスロン)」を採用し、本場の舞台台本に刻まれるようななページナンバーをイメージ。さらにノイズを加えることで終わりの決まっていない舞台の不安定さを表した。ポスター全体にも“鉄のテクスチャー”を敷き、全体のトーンを怪しい雰囲気にすることで不安を抱える女優達の不透明な未来を表現した。  ポスター下部の顔のない人間たちは舞台本番当日の“とある仕掛け”を表しており、象徴的な「あなたには分からないでしょう」という挑発的なコピーと共に観客への挑戦状となっている。  特報は、舞台の上演開始前に流れるようなブザーから映像が始まり、本作の要でもある世界的ジャズピアニスト・上原ひろみの劇中音楽を用いている。これから終わりのない難解な戯曲に巻き込まれるキャスト・スタッフの名前をピアノの演奏に併せて出現させ、実際に舞台が始まる前に味わうような期待と緊張感を表現した。  本作の公開にあたり、「メイン上映館」として、渋谷警察署裏の平地にテントシアターを建てる“超異例”のプロジェクトも同時に始動。一つの作品のためにシアターを新設する前代未聞の企画で、アート・カルチャーの雰囲気を併せ持つ本作の唯一無二の展開として立ち上がったイベントアイデアだ。  企画発足の理由は二つ。渋谷がDREAMS COME TRUE(エグゼクティブプロデューサー:中村正人)と縁深い街ということ、そして、かつて90年代にアート系の映画上映をはじめとして、ミニシアターブームを巻き起こした街であるということ。2024年でデビュー35周年を迎えたDREAMS COME TRUEは、渋谷・CLUB QUATTROでのデビューライブから始まり、渋谷公会堂、NHKホール、国立競技場代々木第一体育館と、渋谷と共にスターダムを駆け上がっていった。今回、その渋谷に新たな1ページを刻むため、DREMS COME TRUEの全面協力を得て、シアター名も「渋谷 ドリカム シアター(英名SHIBUYA DREAMS COME TRUE THEATER)supported by Page30」と名付けられた。  シアター名にもある「DREAMS COME TRUE」にはバンド名というだけでなく、言葉本来の持つ「夢がかなう」という意味で、この渋谷のテントシアターで多くの人の夢が始まり、かなっていくことを願う、ひとりひとりにとってのDREAMS COME TRUEが生まれる場にしたいという思いが込められており、実際に、夢をもつ人たちが表現できる場としての提供も予定している。  映画『Page30』は、4月11日より全国公開。 キャスト・監督・エグゼクティブプロデューサーのコメント全文は以下の通り。 ■唐田えりか(平野琴李役) 初の堤幸彦組。準備期間から撮影が終わるまでの間、ずっと楽しかったです。堤さんの演出は、刺激的で的確で、とても遊び心に溢れていました。私の役柄は、無愛想で、いじめっ子のような、簡単に言うと悪役で、私自身チャレンジングな役柄でしたが、あんなに芝居の中で真剣に遊べたのは初めてかもしれません。ラストシーンへの感情の昂ぶりは、自分の想像をはるかに超えるものでした。この作品に携わることができて幸せでした。ぜひ見届けて頂けたら嬉しいです。 ■林田麻里(宇賀遥役) 考える間も無く「絶対やりたい!」と思いました。宇賀遥は、芝居を通してしか生きている感触を得られない人。私は演じている時に、自由を感じるんですよね。私自身でいるより自由。そういう意味では、遥と似ているというか共感するところはあります。役を生きる時に、誰かの代弁者である怖さと責任を感じますが、どこまでが本当か嘘か分からないのが女優の面白さかもしれませんね。 ■広山詩葉(宮園咲良役) 出演のお話をいただいた際は、光栄さと共にすぐに恐ろしさが追って現れました。 映画の内容と同じく、まさに女優4人が板の上にあげられ、今自身が持っている表現力を曝け出すというとんでもない作品だなと。私の演じる“咲良”は弱い自分を他人に見せまいと去勢を張って生きてきた女性。咲良ほどではないですが、私にもそういった一面があります。虚構とリアルが交差する、自身と役がくっついていく、撮影の途中からはそんな感覚もありました。 ■MAAKIII(樹利亜役) エッ!あの堤幸彦監督の映画に…やったあ♡超絶ラッキー。私の役は"樹利亞"沖縄出身36才ミュージシャン…。ンッ!これってわたしのことですか…。ゲッ!劇中劇ってすごい台詞の量ですが…。キッ!きっつい!未知の領域が過ぎる…本番が刻々と迫る…やっべえ。超絶ヤッべー。イカゲームじゃあるまいし!?生きるにしても死ぬにしても。凄まじい"執念"を描く作品です。ズバリ劇場にてご体感くださいませ! ■原案・監督:堤幸彦 この業界で生きてきてずっと気になっていた「売れる事と売れない事」「映画・演劇・ドラマ」ジャンルや境遇でカテゴライズされる寂しさや甘んじている強がり、逆に感じる虚しさ、今まで自分にも色々ありまして、そこをテーマに出来ないかと、ふとアイデアが湧きました。全てが実験的でしたが、閉鎖された空間で即興映画の様な色彩で撮る為、我々の40年の技術を注ぎ、音楽・脚本・劇中劇・女優と最高のクリエイター達のセンスが合わさり、非常に満足いく仕上がりになりました。後はご覧頂いた皆さんのご判断で。 ■エグゼクティブプロデューサー:中村正人 この映画、お気をつけください。「Page30」沼にはまると抜け出せなくなります。

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