【モデルプレス=2025/01/22】中島健人が22日、都内で行われた映画「知らないカノジョ」(2月28日公開)の完成披露試写会にmilet、桐谷健太、風吹ジュン、メガホンをとった三木孝浩監督とともに出席。撮影秘話を明かした。 【写真】中島健人のソロデビュー後初ライブ ◆中島健人、“三木組”初参加に喜び 本作は、日本で2021年に公開されたフランス映画「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」(原題:Mon Inconnue)を元に、現代の日本ならではの舞台、キャラクター設定に一部改変し、リメイクしたもの。大学時代に出会い、お互い一目惚れして結婚したリク(中島)とミナミ(milet)。ベストセラー作家となったリクは、ある朝に目を覚ますと、ミナミの姿はなく、自分は文芸誌の編集者、ミナミは天才シンガーソングライターとして活躍していた。リクは一変してしまった世界で大切な人を取り戻そうと奔走する。 本作で念願だった“三木組”に初参加となった中島は「ついに入ることができました!」と喜びを爆発させると、三木監督から「僕も10年前からご一緒したかった」との言葉が。「光栄です。ずっと憧れだった。三木さんには僕のナチュラルな部分を引き出してもらいたいと思っていたので、今回の機会は幸せでした」と語った。 三木監督が「ファンのみなさんが知らない健人くんを引き出したかった。パブリックイメージだと“パーフェクトアイドル”ですが、弱さや素直な中島健人がこんなにキュートなんだってうのを、たっぷり映画で撮れているので、そこを見てほしい」とアピール。中島も「自分のナチュラルな部分、素の赤裸々の部分を切り取られているので、正直見られるのが恥ずかしいです(笑)。そのくらい、ありのままを表現した。みなさんにどう受け取ってもらえるかわからないけど、自分の中では見たことのない自分にたどり着けた。それを引き出してもらえて、すごく嬉しかった」と伝えた。 中島は、完成した映画を見て「主観で見られなくて、客観的に見た。こんな表情していたんだって、すっぴんを見られるくらいの恥ずかしさ。でも、人間ってこうだよなって。喜怒哀楽の表情をちゃんと生きて、それが時間を経て自分を成長させるのが人生。僕は監督が描いた2時間の中で、人間として成長できた」と初めてタッグを組んだ三木監督に感謝した。 ◆中島健人、miletの言葉に号泣 映画初出演・初演技に挑戦したmiletは、オファーに対して「最初は主題歌のお話かと思ったら出演側だったので『こんなことあるんだ』って。最初は不安な気持ちだった」と吐露。「でも三木さんの大きな船に乗りたい、乗ったら心配はいらないと思っていた。前に一歩踏み出す勇気を、監督からの言葉でいただいた」と出演を決めたという。 クランクインの1年前から演技レッスンを受けていたといい、「こんな経験できると思っていなかった。映画ではもしもの世界を描いていますが、私にとって現実だなって思った。新しいmiletを見ていただける。新しい人生を、演じたミナミを通して見つけることができた。いままでにない経験をさせていただいた」としみじみと話した。 また、miletは主題歌も担当しており、劇中では歌唱シーンも登場する。中島は「何度曲を聞いて涙腺が緩む。いままでのmiletさんの曲も素晴らしいけど、今回はミナミというフィルターを通しているので、よりイノセントで違う形で耳に入ってくる。何度も撮影中、心を揺らされ、涙した記憶がある」と話すと、miletは「嬉しい…。何回でも聞きたくなるくらいパーフェクト(な感想)と感激した。 初共演となった中島とmiletだが、お互いアーティストという共通点もあって、三木監督は相性抜群の演技だったと太鼓判。撮影初日、中島は三木監督から課題を与えられたといい「僕とmiletさんがアドリブのお芝居をするというミッションがあって。台本がないからセリフないし、ただ感じるまでに楽しそうに会話しなくてはいけなかった。『うまくいくのかな』ってお思っていたけど、お互い音楽やっているので、打ち合わせもなく、いい感じにアンサンブルできた」と振り返った。 これにmiletも「最初はセリフがないのが不安だったけど、中島さんと波の高さを揃えられた気がして」と話し、「あれが撮影の最初のほうにあって、私は救われました」と振り返ると、中島は頷き「チューニングできたよね」と笑顔を浮かべた。 さらに中島は、行き詰まった撮影も回顧。「レストランのシーンで僕が監督がほしい表情ができなくて、困っていた」と話し、「『本当にダメかも…』って本番前に悩んでいたら、miletちゃんが直前になって『リク、私たちは愛し合っていたんだよ』って言葉をかけてくれて。それで号泣した。すごい魔法の言葉を持っていて」と感謝し、「だからとてつもない“いい演奏”ができた気がする」と満足そうに回想した。 ◆中島健人、“感情移入しすぎて”ある状態に? 舞台挨拶では撮影秘話も多数。三木監督が「リハーサル中、最後のライブシーンでミナミが歌唱するのをリクが目撃する。リハで歌う前、ミナミが登場した途端、中島くんの目がうるうるしている。リクとして感情が溢れちゃって、これは1曲聴いただけでもやばいぞってなり、『出ていって』と言った(笑)」と中島に指示したという。 中島は「あまりにも感情移入しすぎたせいで、ミナミを見ただけで泣いてしまう状態になってしまって。本番前、監督から『リク帰ろうか』って言われて帰された。1日長い撮影だったので、再び自分の番がくるのは6、7時間後だった。そのあいだ、1回家に帰っていますからね(笑)。また戻ってきて、仕上がった状態で本番に臨めた。涙の調節が大変なくらい、歌の力で涙を引き出されてしまった。今回、それが印象的でした」と明かした。(modelpress編集部) 【Not Sponsored 記事】