《28日から風営法改正》「駆け込みメンエスおじが多すぎます!」…ガサ入れにビビるセラピストたちの「誰にも言えない悩み」

「非日常感」に興奮してしまうのに 「『Xデー』が間近に迫っているので、今週になってからウチにくる常連さんは増えていますね。そんなに人気がなかったセラピストでも、事前予約でいっぱいになっていて驚きました。それほど今回の風営法改正は異例なのかもしれません」(都内のメンズエステで働くセラピスト) 気軽に若い女性からマッサージを受けられると人気の「メンズエステ」店(以下、メンエス)。一部の店舗では、性的サービスを提供するような違法店もあるグレーゾーンな業態だ。この違法店を求めて、メンエス巡りを趣味にしている好事家も多い。 「普通の風俗店では満足できない中高年の男性がハマっている印象です。風俗店で性的サービスを受けられるのは当たり前じゃないですか。健全なマッサージ店をうたっているのに、施術のクライマックスで性的行為があるという『非日常感』に興奮するのでしょう。また、当然ながら性的サービスを提供する違法店は限られています。こうした店に辿り着いた達成感も、興奮材料になる。 その上、前戯のようなプレイはあっても、本番行為を提供する店は滅多にありません。加えて性病リスクも少ないので『安心・安全』の遊び方ができるわけです。仮に家族にメンエス通いがバレたとしても、『疲れてマッサージ店に行っていただけ』と言えばごまかしもききますから。価格帯はまちまちですが、都内の場合は90分コースで2万〜3万円くらいが相場ではないでしょうか」(事情通) 大きく分けるとメンエスには「店舗型」と「ルーム型」がある。 「店舗型」は、その名のとおり、ビルやマンションに実店舗を構える形態だ。店内には受付や待合室、そして共通のシャワールーム、パーテーションなどで区切られた施術室が用意されている。 「ルーム型」には受付も待合室もない。店舗が用意しているアパートやマンションのワンルームに、それぞれセラピストが待機している。利用客は指定された部屋に行ったら、すぐに施術が始まるという仕組みだ。 違反店への罰金はまさかの「150倍」 「施術を受ける空間には自分とセラピストしかいないため、プライベート感を楽しめるのが『ルーム型』の魅力です。マッサージで気持ちいいところを突かれると、思わず声を出したくなるときってありますよね。店舗型だと他の客に迷惑にならないよう我慢するのですが、マンション型だと安心して声を出せます。また、個人的な経験則ではありますが、性的サービスを行う違法店にはルーム型が多い印象を受けますね」(前出・事情通) だが、限りなくクロに近いグレーな営業形態を、警察が見過ごすはずがなかった。6月28日に施行される改正風営法により、こうした違法店が一気になくなる可能性が高い。 改正された風営法には、「ホストの色恋営業の禁止」や、「スカウトバックの禁止」の他に「無許可営業・名義貸し・メンズエステ禁止区域営業等の罰則強化」という項目が盛り込まれている。この「無許可営業の罰則強化」の具体的な中身に、業界は騒然とした。 「無許可営業とは『風俗営業の許可をとっていない風俗店』、つまり違法なメンエス店です。法改正で、個人が無許可営業を行っていた場合はこれまで【2年以下の拘禁刑および200万円以下の罰金】だったのが、改正後は【最大で5年以下の拘禁刑および1000万円以下の罰金】となりました。そして法人が無許可営業を行っていた場合は、これまで【200万円以下の罰金が上限】だったのが【最大3億円】と引き上げになったのです。罰金が150倍とは異例ではないでしょうか。 これまで違法店にとって、摘発はたいしたことなかったと思います。性的サービスを求める大勢の客から何千万円と儲けていく中で、200万円の罰金があったところで痛くもかゆくもありません。摘発されたとしても、店名を変えて再始動するケースばかりでした。ところが、3億円となると話は別です。摘発されたが最後、二度と立ち直ることはできないでしょう」(同前) 「最後だからいいでしょ」と迫り… すでに、メンエス店が摘発されるケースは今年になってから増えてきている。 6月11日には、「メンズエステ」と称して性的なサービスを提供したとして、三重県四日市で男女5名が「風営法違反」などの疑いで逮捕されている。こうした実態を受けて、業界からの引退を考えているメンエス嬢は多い。 冒頭のセラピストはこう嘆く。 「三重県の摘発は、経営者だけではなくセラピストの女の子も実名報道されているんです。これには我々も驚きを禁じ得ませんでした。もはや、違法店にいることはリスクでしかありません。だから私は、改正法が試行される前日(27日)をもってセラピストを引退するつもりです。 私だけではありません。友人のセラピストも続々引退するようですよ。こうした情報はお客さんに伝えているので、今週になってから駆け込みで予約が異例なほど入っているんです。ただ、『最後だからいいでしょ』とばかりに過激な性的サービスを要求する人が増えて困っています……。 法改正をきっかけにセラピストが引退する事態を防ぐためか、私がいるメンエスは来月から『ホテル派遣』に切り替えるようです。これは、セラピストをラブホテルやレンタルルームに派遣するシステム。ホテルであれば、簡単にガサも入りにくい。 ただ、ラブホテルで施術というのは、女の子にとっては身の危険を感じざるを得ません。お客さんは『性的サービスがあって当たり前だよな?』という気持ちになりやすいからです。店舗が借りているワンルームならまだしも、ホテルの一室となるといざというときに助けを求めにくくなる。『ホテル派遣』になってもセラピストであり続ける子は大変だと思いますね」 これからメンエス業界の景色は様変わりする予感だ。 【こちらも読む】『高級タワマンで「売春部屋」が蔓延…!それでも追い出せない「衝撃の理由」』 【もっと読む】高級タワマンで「売春部屋」が蔓延…!それでも追い出せない「衝撃の理由」

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