5月18日、帯広競馬場で行われた11R・ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2・4歳上・ダ直200m)は、金田利貴騎乗の1番人気、コマサンエース(牡9・ばんえい・金田勇)が勝利した。2着にコウテイ(牡8・ばんえい・槻舘重人)、3着にインビクタ(牡9・ばんえい・松井浩文)が入った。勝ちタイムは1:42.7(馬場水分1.7%)。 2番人気で船山蔵人騎乗、オーシャンウイナー(牡7・ばんえい・中島敏博)は、8着敗退。 各馬スタートから軽快に飛び出し、第一障害を勢いよく先頭で越えたのはオーシャンウイナー。勢いそのままにレースを引っ張ります。中間点あたりでオーシャンウイナーが一息入れマルホンリョウユウに先頭が替わるが、後続も徐々に位置取りを上げていき一団のまま、やや抜け出したコウテイ号を先頭に第二障害に到達。 第二障害では最初に仕掛けたコウテイを皮切りに後続も一斉に登坂開始。苦戦することなく先頭でクリアしたのはコウテイ。コマサンエース、インビクタ、マルホンリョウユウと続く。4頭横並びで激しい先頭争いのなか、じわじわと前へと出たコマサンエースが後続を振り切っての勝利。重賞18回目の挑戦にして念願の重賞初制覇を飾った。コマサンエースを管理する金田勇調教師は、ばんえい十勝オッズパーク杯をアオノブラック号で制した2022年以来3度目の勝利、騎乗した金田利貴騎手は初制覇となった。 1着 コマサンエース 金田利貴騎手 「この馬はいろいろな意味で特別な馬なので、重賞を勝つことができて本当に嬉しいです。強い馬ばかりの世代に生まれてなかなか勝てなかったので夢のようです。雨は好ましくないと思っていましたが、登坂力が使える展開になってくれればと思っていたところ、意外とそのようになってくれたので結果としては良かったです。先頭で行くつもりでしたが意外と行けなくて、強い馬たちと五分くらいで障害を越えることができればと思っていましたが、越えてからは垂れることなく歩いてくれて、本当に強くなったなと感じました。レース中はがむしゃらだったので、ゴールしたときに勝利の確信ができました。勝利した瞬間は感慨深かったです。厩務員が駆けつけてくれましたが、顔が見られなかったです。今日はチャンピオンがいない中で恵まれたということもあるので、また帰ってきた時にどこまでやれるのか、そして簡単ではないですがいつかは勝ちたいと思います。この馬も9歳ですが衰えを見せていないのでこれからもまだ楽しみです。感染症で休みが長くなってしまった分、白熱したレースをお見せできればと思っています。応援よろしくお願いします」 【ばんえい・カーネーションカップ】カフカが重賞初制覇…渡来「びっくりしました」 遅咲きの9歳馬が初タイトル ばんえい十勝オッズパーク杯・コマサンエースと金田利貴騎手 (C)ばんえい十勝 金田勇調教師 「勝つことができてほっとしました。今日はなんとかやってくれるのではと期待していました。レースぶりは良かったと思います。あまり焦らず行けたし、その分、障害も苦労せずに越えられたのでしっかりゴールまで脚を使えました。このレースまでの間、高熱が出て心配することもありましたが頑張ってくれました。これまで悔しいレースが続いていたのでどこかで勝ちたいと思っていたので良かったです。今後も今日みたいなレースができると思いますが、ハンデも考えていかなければと思っています。騎手がこの馬が若い頃から触って育ててきたことが自信にも繋がってきたので、これからもそれが続いていくと思います。9歳馬ですが、遅咲きで他の馬を追うような形で成長してきて、トップクラスの馬とも戦えるように実力がついてきました。これから良いレースをお見せできればと思います。応援よろしくお願いいたします」 コマサンエース 175戦27勝 (牡9・ばんえい・金田勇) 父:ケンジュオー 母:クインフェスタ 母父:ホクリュウイチ 馬主:藤本かおり 生産者:坂井三智 【全着順】 1着 コマサンエース 2着 コウテイ 3着 インビクタ 4着 タカラキングダム 5着 マルホンリョウユウ 6着 クリスタルコルド 7着 ジェイホース 8着 オーシャンウイナー 出走取消 キングフェスタ